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第18話 続きの愛撫

 ひとしきり笑った光は、僕の上に馬乗りになって聞いて来た。 「続き、していい?」 「つ、続き?」 「そう……のぼるの中に挿れたい」  光は怖いほど鋭い目で僕のことを真っ直ぐに見て来る。 「い、挿れ、る……?」  何を? 何処へ?  なんとなく知識としては知っていたけど、まさかそれが自分の身に起こるなんて考えたこともなかった僕はまたしても固まってしまった。  そして、またしてもそれを肯定の意味だと思い込んだ光は僕の体への愛撫を再開する。  たっぷりイッてすっかり萎えてしまった僕の性器を擦り上げ、また勃起を促すと、その手はそのまま僕のお尻の方へと滑って行った。  双丘をゆっくりと揉まれてから、その奥にある秘密の場所を見つめられる。 「のぼるって乳首も性器もここも綺麗な色してる……たまらない」 「な、何言って……」  僕はもう恥ずかしくて恥ずかしくて体中を火照せていた。そんな中僕の後孔にひんやりとしたものが垂らされる。  な、何?  僕が縋るように光の方を見ると、彼は優しく笑って。 「ローション。のぼるがうちに来るっていうから、もしかしたらチャンスあるかなって思って買っといたんだ。これがあると随分楽だと思うよ……?」  僕はこれから始まる行為に対して、怖さが九割、そして後の残りの一割は光が与えてくれる未知の快楽に対しての期待だった。  光は自分の指にもたっぷりとローションを絡ませると、僕の隠された場所へとそれを埋めていく。  ローションの滑りの所為か痛みはそれほどなかったが異物感と圧迫感が凄い。 「っう……やっ……光君……」 「大丈夫だから、力抜いて……」  耳元で甘く囁きながら指を出し入れさせていく。  そのうち指が中に段々なじんで来て、じんわりとした快感を覚え始める。 「あっ……あ……」  僕の声に艶が混じり始めたことに気づいた光が指を二本に増やして出し入れしたり中をかき回したりする。 「……ここが前立腺……聞いたことあるだろ?」  そこをグイと光が推すと凄まじい快感が僕の体を走り抜けた。 「やだ? 何? やだ……やっ……」  後ろで酷く感じてしまう自分の体が信じられない。  そんな僕の変化を読んだかのように、 「そろそろいいかな……」  光が呟き、着ている服を脱ぎ捨てる。  光の裸は直視できないくらい綺麗だった。もやしの様な僕の体と違って、鍛えているのか筋肉がつき、男の体つきをしている。  ただ喧嘩の跡だろうか? 脇腹に痛々しい傷跡が残っている。でもそれさえも色気に変えてしまうオーラが光にはあった。

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