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第27話 遊び?

「そんなこと……言わないでよ……恥ずかしいっ……」  光の長い指は僕の後孔の周りをくるくると撫ぜて悪戯してから、まず一本中へと挿入させた。 「ああっ……」 「すっげ、きつ……大丈夫? 痛くないか?」 「平気……平気だから……」  もっと欲しい。そんなのじゃ足りない。  言葉にできなかったけど、僕の本音はしっかり光に伝わったようで。  今度は指を二本に増やして出し入れをしてくる。  長い指が前立腺をかすめ、その度に僕の体がぴくんと跳ねた。 「もうのぼるの中トロトロだよ……なあ、俺の、挿れていい……?」  少し掠れた声での問いかけに僕は必死になって何度も頷く。いつしかここが学校の音楽室であることも僕の頭からは飛んでいた。  光の固くて熱くて大きい雄が僕の後孔にあてがわれ、一気に貫かれた。  零れそうになった僕の声は光の大きな手が塞いだ。  そのまま抱き合ったまま中が光の雄になじむのを待ってくれる。 「んっ……ひか、り……」 「なに? 苦しい?」  違うと首を横に振って僕はありったけの勇気を振り絞って、その言葉を口にする。 「好き……光……好き……」  本当は少しだけ期待してた。『俺もだよ』って光が言ってくれるのを。  けど光は何も言ってくれなかった。何故か悲しそうな表情で僕を見るだけ。  一世一代の僕の告白は光にスルーされてしまったのだった。  静かな音楽室に、腰を打ち付ける音と二人の吐息が響く。  快楽にかすむ頭で僕は思う。  光はどうして僕を抱くのだろう?  遊び、なのかな?激しく中をかき回され、僕の口から嬌声が漏れる。  なのに。  こんなに近くにいるのに、心は遠く離れている気がして、僕の瞳から涙がひとしずくこぼれ落ちた。  

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