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第38話 幾度もの射精

 僕が恥ずかしさに真っ赤になって俯くと、光が顔を覗き込んで来る。 「もう、可愛くてたまんない」  光は嬉しそうにそう言うと、僕を抱え上げ、広いベッドへまで歩いて行き、そっと降ろした。 「光……んっ……」  光が今一度口づけて来ながら、僕のシャツの裾から手を入れ素肌に触れて来る。 「いつも思うけど、のぼるの肌って綺麗だよな」  誰よりも綺麗な存在の光にそんなふうに言われるとなんだかおかしな気持ちだ。  光は色だって白いし、肌も滑らかだ。  その光の滑らかな手が脇腹を触り、徐々に上へと移動し、胸の飾りに触れた。 「あっ……ん……」  途端に体に走った快感に、腰が跳ね甘い声が漏れる。  光はあっという間に僕の衣服を脱がしてしまうと、自分もまた裸になった。  重なる素肌と素肌。  光の唇が僕の首筋を滑り鎖骨を通り、さっき手で触れられた乳首へと辿り着く。  ねっとりと唾液で潤した舌でそこを舐められ、その刺激がダイレクトに下半身に伝わり僕の性器はすぐに勃起する。  光は片方の乳首を指でこねまわし、もう片方の乳首は唇で好き放題に弄った。 「やぁっ……あっ……あっ……」  さっきキスでイッたばかりなのに、またすぐに絶頂を迎えそうになり、僕は唇を噛みしめて射精感から逃れようとする。  するとそっと光の指が唇に触れ、ひどく優しい声で、その行為を咎める。 「唇、噛んじゃダメ。キレちゃうだろ。噛むのなら俺の指でも噛めよ。それに」  光は言葉を切ると、妖しく笑った。 「別に何度イッてもいいじゃん?」  そうしてさっきまで乳首を弄ってた手を下腹部で存在を主張している僕の性器へと伸ばした。 「ああっ……」  その瞬間、また僕はイッてしまった。  僕の精液で濡れた手を殊更僕に見せつけながら光はそれを赤い舌で舐めとる。そのさまはすごくエロい。  今夜の光はなんだかいつもより強引で、絶頂を迎えてまだ息も整わない僕の性器を今度はくわえた。 「や、やめて……」  まだ余韻も消えいらないうちにそんなことされると、余りの悦楽に気が変になりそうになる。  けれども光は僕の静止を聞き入れてくれなくて。  まるでアイスクリームでも舐めるみたいに僕のそこを舐め、先っぽを舌で突き、三度目の射精を促すように強く吸い上げたりして来る。 「あっ……だめ……また出る、から……やめてっ……」  それでも光はやめてくれなくて、一際強く吸い上げられて僕は吐精した。  口で僕の精液を受け止めた光は、美味しそうにそれを飲み干す。  にっこり笑って。 「のぼるのって、美味しいんだよね。でもちょっと薄かったかな。やっぱり三回目ともなるとね」 「ひ、光っ!!」 「あ、また真っ赤だ。可愛いね、のぼる」  光は楽しそうに言うと体を離して、部屋の隅に置いてある鞄の方へ歩いて行った。  そこで何かごそごそとしていたかと思うと、小瓶を持って戻って来た。 「光? 何それ? ……ローション?」 「それプラス」  光は僕の脚を思い切り開けさせ、その間に自分の体を滑り込ませたかと思うと、小瓶を開け、目の前に晒されている後孔にその中身の液体を注いだ。  ねっとりとした液体。やっぱりローションだった。 「これさー、媚薬入りローションだって」 「な……」 「いつもの数倍は感じることができるってうたい文句だけど」  
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