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第39話 媚薬?
「ひ、光……」
「本当に効くのかな……?」
呟き妖しく笑う光。
僕はその媚薬入りだというローションを注がれた後孔がジンジンと熱を持って来るのを感じていた。
「光っ……」
「何?」
「……熱い……」
「へえ、うたい文句満更嘘でもないみたいだな……それじゃこっちにもつけてあげなきゃな」
光は残ったローションを僕の両の乳首へも注いだ。
やはりローションを注がれた部分からジワジワと熱を感じる。
それが本当に媚薬というものによるものなのか、ただその言葉に反応しているだけの所為なのかは分からない。
けれども体はどんどん熱くなって行って、光が手のひらと指で乳首を撫でただけで、ものすごく感じてしまう。
光が両手でそれぞれの乳首を撫でまわすだけで、僕の体はピクピクと痙攣を初めて……。
「あっ……ああ……」
「……のぼる?」
「――――っ!!」
僕はあっという間にイッてしまった……何も吐き出すことなく。
「嘘だろ……胸触っただけでドライでイクとか、感じすぎ」
僕を見おろして来る光に僕は涙目で訴えた。
「光がっ……媚薬なんかっ……使う、からっ……」
「あー、あれ嘘だよ」
「……え?」
「媚薬入りなんて嘘。普通のローションだよ」
「…………」
「そんな怪しげなローションなんて使わないし、媚薬なんて使わなくても、のぼるを気持ちよくさせる自信あるし」
「………………」
「のぼる、怒った?」
声は謝っているようだけど、光の顔は嬉しそうに綻んでいる。
早い話が、僕は『媚薬『という暗示にかけられてたんだ。でも余裕たっぷりの光の顔がちょっぴり悔しい。
僕は光を睨んだつもりだったけど、ちっとも光は堪えてないようで。
「もう遊びはおしまい。のぼる……」
「あっ、やだ、やだってば……!」
「のぼるのここ、もうめっちゃ欲しがってるじゃんか」
光はそう言うと、僕の後孔に指を一本挿入した。
「んっ……あ……」
光は指をぐるりと一周させると、すぐに二本目の指を入れた。
入り口を広げ、浅く、時には深く出し入れし、前立腺を掠めて……。
「あっ……、やだ……もう……ひか、り……」
「もう、俺の挿れて、いい?」
光の吐息交じりの問いかけに僕は何度も何度も頷いた。
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