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組曲 12 side奏多 ※
凪の足に中途半端に引っ掛かった下着を剥ぎ取って、ベッドの下に放り投げ。
ぐったりと放心したように横たわる、華奢だけど均整のとれた美しい身体を見下ろしながら。
わざと、ゆっくりと服を脱いだ。
凪は、熱に浮かされたみたいなとろんと蕩けた瞳でそれを見ていて。
俺が最後の一枚を脱ぎ捨てると、こくん、と喉を鳴らす。
「…きて…」
そうして、俺に向かって両手を突き出すから。
迷わず、その中に飛び込んだ。
遮るものの失くなった肌と肌をピタリとくっつけると、触れた部分から熱が沸き上がって、波紋のように全身に広がっていく。
「かなた…」
俺を呼ぶ凪の声が鼓膜を震わすと、心まで震えた。
「…かなた…」
何度も俺を呼びながら、自ら足を開く。
「…さわって…」
普段の清冽さからは想像も出来なかった淫靡な姿に、脳みそがグラグラと揺れて。
堪らず、開かれた足の間に手を這わすと、指先にぬるりと愛液が絡み付いた。
びく、と凪が震える。
そこはもう、俺を待ちわびるようにぐちゅぐちゅに濡れいた。
「ふ、ぅっ…」
その雫を指先に絡め、まだ硬く閉ざされた孔の周りをくるくると撫でてやると、ぎゅっと眉を寄せ、腰を揺らす。
「ね…やだ…はや、くっ…」
濡れた瞳は、のめり込むように俺を見つめていて。
うっすらと浮かんだその涙に溺れてるみたいに、息が苦しい。
もう一度、くるりと周りを撫で。
ぐっと力を入れて、その奥へと指を突っこんだ。
「あぁっ…」
なかは、ひどく熱くて。
すごく、狭い。
でも、どうしても早くここに入りたくて。
強引に、指を奥へと進める。
「あっ、あっ…」
白い肌に、ぶわっと汗が浮かぶ。
長い指が、ぎゅっとシーツを握りしめる。
「やっ…んんっ…」
苦しそうな吐息を聞いても、もう止められない。
狭いなかを抉じ開けるように指を動かす。
「んんんっ…ん、はっ…」
苦し気な声を聞きながら根気強く解していくと、少しずつなかは柔らかく、うねるように絡み付くようになってきて。
同時に、萎えていたペニスも、また勃ちあがってくる。
もう少し奥へと進もうと指を押し込むと、ぷくりと膨れた部分に当たって。
撫でてやると、突然びくんっと凪の身体が跳ねた。
「ああっ…」
もう一度そこを刺激すると、また大きく跳ねて。
なかが、俺の指をぎゅぎゅっと締め付けてくる。
「はっ…ぁっ…ダメっ…そこ、ダメっ…」
何度も刺激してやると、広げた足がぷるぷると震えて。
大きくなったペニスの先からも、また雫が溢れる。
それを口で咥え、埋め込んだ指を抜き差ししてやると。
「やっ…ぁっ…ぁっ…ダメっ…またっ…あぁぁっ……」
凪は艶めいた嬌声を上げて、俺の口の中に熱い飛沫を放った。
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