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組曲 13 side奏多 ※
またぐったりと弛緩した凪の両足を抱え上げ、もう爆発しそうに滾る自分のものを、ひくひくと震える孔に押し当てた。
凪の喉が、ひゅっと音を立てた。
「…入れるよ…?」
発した声は、自分でも聞いたことない、掠れた、低い声で。
凪は、小さく頷いて。
右腕で目元を隠す。
きゅっと引き結ばれた唇を見つめながら、ぐっと力を込めて先端を押し込むと。
「ああぁっ…」
目元を隠していた腕の下から、透明な雫が一粒溢れ落ちた。
凪のなかは、想像してたより狭くて。
そして熱くて。
一瞬で、思考もなにもかも奪い取られて。
気が付けば、力任せに奥を突き上げていた。
「あっ、あっ、あっ…や、ぁぁっ…」
身体中の血が滾り。
沸騰しそうだ。
「はっ…ぅ…う、ぅんっ…ぁっ…」
艶やかな喘ぎ声が、鼓膜をダイレクトに揺らす。
俺を包み込む肉壁は、離さないとでもいうように、うねりながら絡み付いてきて。
欲しい
欲しい
この美しいΩを
俺だけのものにしたい
頭んなか、それだけでいっぱいになって。
「っ…あっ…!」
一度ペニスを抜き、仰向けの身体をぐるりと反転させて、うつぶせにして。
腰を高く上げさせ、ひくひくと物欲しげに蠢くそこへ、体重をかけて一気に押し入った。
「あぁぁーーっ…」
甲高い嬌声を上げながら仰け反った弾みで、髪が乱れ。
チョーカーの下からほんの少し覗く、白いうなじが目に飛び込んでくる。
視界が
揺れた
「あっ…や、やだっ…!」
その白に吸い込まれるように。
上半身を倒し、自分の身体で逃げられないように押さえつけて、そこへ歯を立てた。
「やだっ…やめっ…あ、ぁっ…」
白い肌をガリガリと齧ると、またフェロモンが溢れだして。
その香りに
溺れていく
「あっ…あぁっ…やっ…ダメぇっ…」
激しく突き上げると、俺を包む肉が更に締まって。
熱が、集まってくる。
「あ、あっ…ダメっ…くるっ…」
美しい音を紡ぎ出す指に自分のを重ね、指を絡めると、強く握り返してきて。
閉じられた目の端から、ぽろぽろと真珠のような涙がいくつも溢れ落ちて。
「も…ダメっ…イッちゃうっ……かなたっ……」
その唇が、俺の名前を紡いだ瞬間。
頭んなか
スパークした
「あぁぁっっ……!」
生まれて初めての
圧倒的な快感
「…くっ…」
自分で処理するのとは次元の違う快感に、全身が痺れて。
おもいっきり、凪の奥へと注ぎ込んだ。
全部を出しきり、凪の上に倒れ込むようにして、汗濡れの熱い身体を抱き締める。
凪はびくんと一瞬震えたけど。
そのまま、委ねるように俺の胸に頬を寄せた。
「……かなた……」
そのまま二人して、激しく乱れた息を整えてると。
不意に、凪がもぞりと動いて顔を上げる。
間近で煌めく瞳の奥には、まだ欲情の炎が燃え盛っていて。
「…だめ……まだ、足りない……もっとほしい……」
その言葉に、また頭は真っ白になって。
誘うように薄く開いた紅い唇に、むしゃぶりついた。
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