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第43話 欲しがり
本当に、肉まんとピザまんと角煮まん買った。
平川たちとけっこう食べたはずなんだけど、先生の顔見て話してたら急にお腹空いたんだ。
そう先生に言ったら、俺は食欲スイッチなのかもなって、楽しそうに笑った。
その顔が可愛くて、胸のとこが、なんかぎゅっと締め付けられた。
先生が好きって、思った。
「あっ、ン……先生、もっと」
たくさん食べるなって笑ってくれた。たくさんだけどちゃんと先生にもあげるしって、肉まん半分こしたら、美味しそうに食べてくれた。
肉まん半分こがとても嬉しかったんだ。
笑いながら食べてる先生が好きでたまんないって、思ったんだ。
今は俺の、俺だけの先生って思った。全部を独り占めなんてできないけど、でも、今、肉まん半分こして食べて、笑ってるこの先生は俺のって。
どんなお洒落な場所で食べるディナーよりも、テンション上がった。
どんなご馳走様食べるよりも美味しかった。
「先生っ」
だから、部屋ついた瞬間、抱きついてた。
飲み会後で酒臭いだろって笑う先生の唇にキスをして、かまうことなくしがみついた。俺は、平川たちと会う直前にシャワー浴びたから。念入りに身体を隅々まで綺麗にしてあるから、だから、このまましたいって、ワガママを言って、深く濃密なキスをして、先生のベッドに行きたいってお願いした。
「あぁっ」
奥を先生の熱いのでクンって突かれて、たまらず弾んだ甘い声が溢れる。帰り道、ずっと見つめてた先生の唇にまたキスをして。
「肉まんにピザまんと角煮のを食べたとは思えないな」
「えっ? あっ、ン」
お腹を撫でられながら、奥から中を先生ので擦られて、蕩けそうに気持ちいい。
「薄い腹」
「やぁっ……っ」
「腰も」
言いながら、腰のところを持って奥に入りやすい体勢にするの、ゾクゾクする。
きっと、もっと奥に来てくれるって思って、ゾクゾクしてる。
「今日、驚いたよ」
「えっ、な、に?」
「志保の写ったポスターがいろんな場所にあった」
「あっ、ンンッ」
先生のが良いところをゆっくり撫でていく。締め付け具合を確かめるように、中を掻き分けて、抜かれて、また、掻き分けて。
それされると頭の芯が痺れてどうにかなっちゃいそうになるんだ。
先生の、熱くて気持ちいい。
「もう」
「あ、あ、あ、奥っ」
「有名人だな」
「あっ、あっ」
「きっとこれからもっとたくさんの人が志保のことをもっと知っていくんだろうな」
「……ぁ、ン、せんせっ」
深いとこ、先生の熱いので触れて欲しい。
「志保」
撫でて。
それからいっぱいその奥のとこ、可愛がって。
「け、ど、ンっ」
「?」
欲しい。
「この俺を知ってるの、先生だけ、だよ」
「……」
先生が、欲しい。
「俺が好きになったの、先生だけ、だよ」
このまま、がいい。ちょっとも離さないで欲しい。このまま、先生と繋がったまま、キスしたい。
「先生だけが好きだよ」
繋がったまま、抱き締めて欲しい。
このまま。
「あっ、ンンっ」
「志保」
「っ、あっ」
「奥、いいか?」
奥まで先生ので抉じ開けて欲しい。俺のこと、先生でいっぱいに。
「ぅ、ん」
「っ」
「奥」
しがみついて先生の耳にキスをした。唇を先生の耳に触れたままそこでそっと囁いた。
先生の好きなだけ、奥、めちゃくちゃにしてって。
「あっ、あぁぁっ」
大きく、ひと突きにされて、貫かれた身体の中、つま先まで快感が伝わって、たまらず達してた。
「あ、先生、イッ、た……」
イッたばっかの内側を掻き分けて、先生のがその感触を確かめるように行き来を繰り返す。
すごいやらしい音が先生のベッドを乱して、先生が激しく動く度に、さっき撫でてもらえたお腹の上で俺のが跳ねて。
恥ずかしいよ。
繋がった場所が恥ずかしさに、きゅうって、先生のこと締め付ける。
恥ずかしいけど。
「先生っ、もっと」
先生に見せたい。
「もっと、ここ……」
先生が興奮してくれる。
だから。
「欲しい、先生の」
一番恥ずかしいところを見て欲しい。
先生のことが欲しくて欲しくてたまらないとこ。
ね、先生。
今日、言われたんだ。レミって、今すごく人気のタレントの女の子に、髪がふわふわで、肌もツヤツヤだって。そりゃ、そうでしょ。
「好き、先生」
だって、今日は飲み会終わった後にデートだったんだ。試験とかで忙しかったから、会えるのは十日ぶりだったんだ。だから、触れて、セックスしてもらえる時に触り心地がよくなるように、ちょっとでも可愛いって思ってもらえるように、俺のこと、もうちょっと気に入ってもらえるように、念入りに全身磨いておいたんだ。
「先生っ、あ、あ、イク、またイっちゃうっ」
奥を抉じ開けられながら、腰使いは激しいまま。先生が俺の腰をしっかり持ったまま、身体を前に倒した。セックスに汗ばんだ肌がしっとりと重なる。体温も鼓動もそっくりでどっちがどっちのかわからないくらいに身体を重ねて。
「志保」
「っ、! ん、あ、あ、あっ、イクっ、先生っ、イクっ」
誰よりもずっと、一番、先生の近くで。
「好きだよ」
そう言ってもらえた瞬間、また達してた
甘く啼きながら、誰にもあげないって強く先生にしがみ付きながら。
「あっ…………ぁ、あっ」
二人の間がドロドロになるくらい達して、弾けて。
「あ……たくさん」
ゴム越しでも伝わるくらい先生が中でイったのを感じて、嬉しくて、たまらなくて、広い背中に爪を立てて抱きついた。
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