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ちゃんと恋人編 5 悪い先生と
あげない。
俺の先生だもん。
良い先生でしょ? 丁寧に教えてくれるし、英語とか話してる時、すごくかっこよくて見惚れちゃうし。それに、そう、教え方上手だよね。俺、英語すごく苦手だったのに、ずっと先生にくっついて、しがみついて教えてもらってから、テストの点数がダントツよかったんだ。それにさ、教えてくださいっていうと、ちょっと嬉しそうにしてくれるんだよね。そりゃそうなんだけど。自分が教えていることに興味を持ってくれたら誰だって嬉しいでしょ。
でも、ダメ。
「ん、ふ……ン、く……あ……ン」
あげない。
「志保……」
ベッドのところに座って、俺はその足の間にぺたりと座り込んで、貴方のにしゃぶりついてる。
これ、気持ち良い? 裏筋のところにキスするの。これをしながら、先端のところを手のひらで包んで擦ってあげると、先生のが跳ねて、俺の鼻先をちょこんと叩いてくれる。
気持ち良さそうにしてもらえると嬉しくて、もっと、興奮だってして欲しくて、丁寧に舌先を絡めてしゃぶりつきながら、ちらりと篤樹さんを見上げた。
「っ」
嬉しい。
喉奥で息をつめてくれる。
ここは? 根本にキスしてあげる。
あと、ここも篤樹さんの好きなところ。先の丸いところを舌で撫でるように擦るの。それから、深く喉奥まで咥えて、頬の内側で扱くようにすると。
「志保、っ」
篤樹さんのがすごく硬くなって。熱に唾液が溢れてくる。
「っ、ンっ」
俺が気持ち良くしてあげてるはずなのに。クラクラするんだ。気持ち良くて目眩がする。
「っ、ン、ん、ンンっ」
喉奥で篤樹さんがイクとこを感じたい。
ねぇ、このまま。
「志保、っ、っ」
俺の喉のとこで。
「困るくらいに気持ち良い……っけど」
「ぁ……まだ」
篤樹さんのを一生懸命咥えていた唇を親指が優しく撫でてくれる。ねぇ、口でイッてくれないの? ってねだるように、その指にもキスをすると、小さく笑ってる。
「すごく悪いことをしてる気分になるよ」
「?」
「志保に誘われて断る人間なんていないんじゃないか?」
何それ。知らないし、いらない。
他の人なんて、それがどんなに美人だろうが、男でも、女でも、知らない。
「そんな志保にこんなことを……っ」
欲しいのは、貴方だけだし。
だから、そっと、篤樹さんの肌のキスをして、キスマークを一つ、つけてみた。足の付け根のところに。
「じゃあ、さ」
篤樹さんにしがみつくように抱きついて、その腹筋にキスをする。
「篤樹さんも誘ったら断らない?」
ずるいよね。
普段、篤樹さんは細身に見えると思う。けど、脱ぐとしっかりと筋肉ついててさ。ドキッとする。
なんで英語の先生で、今は日本語を教える先生をしてるのに、この腹筋いるの? ってくらいに引き締まってて。
なんかズルい。
こんなのたまらないでしょ。触りたくなっちゃうよ。
けど、篤樹さんが着痩せするタイプだってこと、知ってるの俺だけだよね。
「ン、篤樹さん、もさ、俺が誘ったら断らないでいてくれる?」
この引き締まった腹筋にキス、していいのも、俺だけ、だよね?
「もちろん……」
「じゃあ……」
それから背伸びをするように、篤樹さんの足の間で膝立ちになって。その唇に触れるだけのキスをしてから、俺もベッドの上に乗り上げた。
「っ」
見つめられると、それだけで、身体の奥がとろりと蕩けた。早く、欲しいなって、奥が切なくなってくる。
「ここに」
そんな身体の奥が見せつけるように、四つん這いになって腰を高くしながら、尻を両手で開いた。
「篤樹さんの、欲しい……」
ヒクついて欲しがってるの、見える?
早く、独り占めしたいって、奥が物欲しそうにしてるの、見える?
「ここに、挿れて……篤樹、先生っ、あっ」
さっきまでたくさんしゃぶってた、篤樹さんの先端が孔の口に触れただけで、奥が嬉しそうに、キュンキュンした。
「あぁぁぁぁぁぁっ」
その奥まで一気に刺し貫かれて、視界に星が点滅した。
「あっ、あっ……ン」
「挿れただけで、イッた?」
ダメ。蕩ける。イッたかどうかを確かめるように、前を撫でられて、咥え込んだ孔がキュンキュンした。
「あ、ン、だって、すごいっ」
「っ」
奥まで篤樹さんでいっぱいになる。太くて硬くて、すごく熱い。
「あぁっ……ゆっくり、気持ち、ぃっ」
イッたばかりで敏感になってる中の締め付けを味わうみたいに、篤樹さんのがゆっくりと引き抜かれてく。これ、たまらない。カリ首の太いところに押し広げられるのが感じられるくらいに、ゆっくりゆっくり、引き抜かれると、興奮が背中を走ってく。ゾクゾクして、興奮が液体になって、俺のからとろりって溢れて滴ってくみたい。
「はぁっ……あ、や、抜いちゃ、ダメ……せんせぇ」
「っ」
中にいてよ。お願い。もっと、俺のこと。
「あ、あぁぁぁっ」
篤樹さんでいっぱいにして。
「あ、ンっ、あぁっ、そこ、気持ち、い」
抜けちゃう、そう思って、しゃぶりついた中をまるで抉じ開けるように、もう一度、篤樹さんのが一気に貫いてく。そこから、今度は、一気に引き抜かれそうになって、思わず手を伸ばした。
「あぁっン」
その手を掴まれて、引っ張られるようにされながら、また奥に。
「あ、あ、っすごいっ、イっちゃうっ」
気持ちいい。
「あ、もっとっ、篤樹、先生っ」
「っ」
大きくなった。
「あ、アっン……あ、そこ、もっと、突いて欲しいっ、先生っ」
奥、溶けちゃいそう。
「あっ、イクっ、イクっ……先生」
「悪い子だな」
「あ、っ、なにっ?」
もっと、そこ、犯して欲しいよ。
「俺が、先生って呼ばれて、興奮してるの、わかってるんだろ」
「あっ、あぁっ」
ねぇ、先生。
「言っとくけど」
「あ、あっ、待って、今、ダメっ、イッちゃう、イクっ」
「志保、だからだ」
「ああっ」
お願い。
「好きだよ、志保」
「あ、ダメっ、イクっ、あ、あぁ、ンンンンンっ」
みんなの、優しい先生だけど。熱心で、たくさん、ちゃんと教えてくれる良い先生だけど。
「あ、あっ……中で、篤樹さんの……すごい」
「っ」
俺にだけ、やらしくて、いけないことをする。
「……溢れちゃう」
「志保」
「あっ、ン」
「……もう一回」
「あぁっ……ン」
悪い先生で、いて――。
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