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第14話:白いポロシャツとショートパンツと俺

 スパコーーン! スパコーーン!  次の日、俺がスーパーコンピューターのように元気よく部活をやっていると、フェンスの向こう側に冬真の姿が見えた。  やっぱり見に来たらしい。  おーーーい! と無言でブンブン手を振ると、小さく手を振って返してきた。  応援されてる感じがして、疲れた体に気合が入った気がした。  気分よくその後の練習を終え、解散した後、俺はフェンスの前にかけよった。 「冬真、見に来たんだな」 「ああ」 「一緒に帰ろうぜ。着替えるからちょっと待っててな」  踵を返してロッカールームに戻ろうとすると、冬真は、 「う……うう……」  とうずくまって苦しみだした。 「ど、どうしたんだ?」  俺はフェンスを掴んで呼びかけた。 「だ、大丈夫……」 「もしかして、おなかが痛くなったのか? 待ってろすぐ行くからな」  俺は部活の面々に急いで挨拶し、着替えもせずに荷物だけ持ってフェンスの外の道に飛び出した。  冬真はうずくまったまま動かない。 「大丈夫か?」 「家……近いから……」  そうか、冬真の家はここからすぐか。だったらトイレまで頑張れるな。 「よし、俺は荷物持ってやるから、がんばれ」  俺は冬真のバックパックを持って、背中をさすりながら、冬真の家へと向かった。  冬真にどうにか鍵を開けてもらい、家に入る。  玄関に入って鍵が閉まると、冬真は玄関に四つん這いになってしまった。  ──そんなにおなか痛いのか……。 「トイレそこだぞ?」  俺が指さすと、冬真は、 「いや、違うんだが……」  と言った。 「? じゃあどうしたんだよ」  冬真は、ファスナーを下ろし始めた。 「な、何やってるんだよ!」  ボクサーパンツの隙間から、冬真はちんこを出した。  ギンギンにそそり立って、ガマン汁を出している。 「朔太のテニスやってるところがかわいすぎて、うっかり出そうになっちゃって……」  冬真は、はあ、はあ、と荒い息をついている。 「……」  心配して損した……。 「何だよ! おなか痛いのかと思ったじゃん!」 「はぁ、はぁ……、白いポロシャツとショートパンツの朔太かわいい、テニスやってる朔太かわいい……」  こいつもうダメだ。俺のツッコミが聞こえていない。ていうか、俺の部活の何を見ていたんだ。 「朔太……お願い……、どうにかしてくれ……」  玄関の土間で靴を履いたまま、冬真は俺にすがりついてきた。 「……」  うーーーーん……。  こんなドスケベ、放置して帰ろうかな、とも思ったのだが、いつも余裕で俺をもてあそんでくる冬真が、こんな状態になっているのは、珍しいかもしれない。  それに俺も、「毎回俺だけ気持ちよくしてもらっていていいのかな」と思っていたのだ。 「……いいけど、ここじゃ床が硬いから、リビングに行こうな」  冬真は、ソファの肘置きに背中をもたせかけ、座面に足を放りだして座った。俺はその足元のほうに座る。  俺は、冬真が俺にやっていたように、冬真のちんこをおそるおそる握ってみた。  ゆっくり、上下にしごき始める。 「あっ……」  冬真が切なげな声を上げた。  ──冬真が気持ちよくなってる……。  いつも一方的に気持ちよくさせられている側だったので、俺はちょっと嬉しくなってきた。  おそるおそる顔を近づけて、ガマン汁を出している先っぽをちょっと舐めてみた。 「……っつ!」  冬真が、ビクッと震えた。 「朔太……何して……」  頭の上から冬真が見下ろしてきた。  俺は恥ずかしくなってきて、ちんこから口を離した。そのまま舌で先っぽをぺろぺろと舐めると、しょっぱい味がした。 「だって……冬真いつも、俺を気持ちよくするだけで、自分が気持ちよくなってないだろ」  恥ずかしいけど、俺も冬真を気持ちよくしてあげたい。  俺は、ちんこの裏側の筋をぺろぺろと舐めた後、大きく口を開いて先っぽを咥えた。冬真のモノはでかくて全部咥えられなさそうだ。  じゅぷっ、じゅぷっ……。  くわえきれないところは、手を使ってしごいた。  冬真が、はあ、はあ……と荒く息を吐いている。 「冬真……気持ちいい?」 「うん……すごく気持ちいいよ……」  じゅぷっ、じゅぷっ……。  冬真が感じている……。その思いに、俺の体も熱くなってきた。  じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ……。 「はぁっ、はぁう……」  冬真のちんこが、俺の口の中で、大きく硬くなっていく。  顎が痛くなってきたけど、冬真が感じているのが嬉しくて、俺は舌も使いながら、ちんこを口の中で前後に動かした。  じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ……。  冬真が、荒い息でささやいてきた。 「朔太……出しても……いい?」  どうしよう。口を離したら、ソファが汚れちゃうよな……。 「うん、いいよ……」  びゅく! びゅくびゅく!  冬真のちんこが俺の口の中で脈動して、熱い、しょっぱ苦い何かが俺の口の中に放出された。  ……ごくん。  うっかり飲み込んでしまった。 「ゲホッ、ゲホッ!」   喉にからみついて、ついせき込んでしまった。 「朔太」  冬真が俺を抱き寄せた。 「飲み込まなくてもよかったのに」 「だって、ソファが汚れると思ったから……」 「ごめんな、でもありがとう」  冬真は、嬉しそうに俺の頭をなでてくれた。 「うん……」  俺は冬真の上に腹ばいになって、胸に頭を寄せた。  力を失った濡れたちんこが、俺の股間に当たる感触がした。  俺はなんだかドキドキしてしまい、冬真の首の後ろに腕を回して抱きついた。  冬真はキスをしてきた。最初はちゅっ、ちゅっとついばむような優しいキスをして、それから熱くて滑らかな舌を差し込んできた。 「ん……、はぁ……」  俺も夢中で舌を絡める。  冬真は俺の肩を掴み、ごろんと転がってソファの上に押し倒した。  唇を貪りながら、白いポロシャツの隙間から手を差し入れ、俺の乳首を優しくつまんだ。 「あ……やぁ……俺、今汗臭いよ……」  真夏に何時間も部活で運動したのだ。 「朔太の匂いがする……」  冬真は俺の首筋に顔をうめ、くんくんと俺の匂いをかぎながら、乳首をこねている。 「はぁんっ……」  冬真はすでに硬くなっている俺の股間に手をやったが、ふと思い出したように手を止めた。 「ちょっと待ってて」  そう言って自分の部屋に行くと、何か持ってきた。  俺は、荒い息をついていたので、冬真が何を持ってきたのかよく見えていなかったが、「ぺりぺり」というパッケージを破く音が聞こえてきた。 「?」  冬真のほうをみると、なんとコンドームのパッケージを開けていた。 「と、冬真?」  結婚するまでセックスはしないんじゃかったのか?  冬真は俺の考えを見抜いたように言った。 「大丈夫。セックスするわけじゃないから」  そう言って冬真は、ソファに腰かけて、俺を膝の間に座らせた。 「え……なんだよ?」  俺が怪訝そうな顔をすると、冬真は、俺の頬にキスをしながら、 「朔太をもっと気持ちよくしてあげる」  と言って、右手の中指にコンドームをはめ、もう片方の手に持っていたローションを垂らした。

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