「やっぱ肉だよなぁ」 「お肉だけでこんなにたくさんの種類…」 「竜も食えよー」 甘いものを食べすぎた反動か、このローストビーフが最高に美味い。 俺の体は基本的に肉か甘いもので成り立ってるからな。 「プレゼント、山田先生から何もらったんですか？」 「前から欲しかったヘッドホン。30万すんだよ。酔った勢いでマサくんにお願いした甲斐があったわー」 「あ、そのメーカー音質いいですよね。いーなー」 肉を食べながらニコニコ俺を見る竜を見て、誕生日プレゼントはヘッドホンじゃなくてデジカメ要望すりゃよかったかなと思った。 それぐらい竜の笑顔は写真に収めたいほど可愛かった。 「あー、食ったぁ」 「美味しかったですね」 「先に風呂入るわ。ヘッドホン貸してやるから、俺のお勧めの音楽聴いて待ってなさい」 竜にヘッドホンを装着してバスルームへと向かった。 少し湯船でくつろいだあと、ヘッドホンを装着した竜の可愛さを思い出した。 更にマサくんからもらったコンドームとローションのことを思い出しそうになって一人で慌てる。 しばらくして自身を落ち着かせてから風呂を上がり、部屋着に着替えた。 「あがった」 「じゃ俺入りますね」 誕生日に竜と一緒に過ごせるなんて、最高の誕生日だなと思ってソファに座ってヘッドホンで音楽を聞いた。 さっき竜が身に付けたヘッドホンだからか余計に音質の良さが引き立っている気がする。 壊れても捨てらんねぇぞこのヘッドホン。 そういや、こうして自分の誕生日に好きなやつと一緒にいるのって初めてだよな。 守りたい。 竜を大切にしたい。 目を瞑って音楽を聴きながらそんなことを思っていると、肩を叩かれて風呂上がりの竜が目の前にいることに気づいた。 俺は音楽を止めて竜の話しを聞いた。 「ケーキやっぱり買ってきます」 「いいよ。もう遅いし」 「じゃあ他に何か食べたいものありますか？」 「―……お前」 あ、マズった。素になった。 俺は竜の前ではこういうキャラじゃねぇんだわ。 　　 竜のキョトンとした顔を見て、俺は自分の発言が恥ずかしくなり目を反らした。 「なんてな♪」 もっと大人でクールでさ。 ガキみたいに感情ぶつけるようなやつじゃねぇのに。 俺がそう思ってヘッドホンで音楽を聴いていると、竜は俺に軽くキスをした。 そしてヘッドホン取って俺を見つめて言う。 「いいですよ。俺を食べても」 「…いや冗談だって」 今はやめろよ竜。 自我が出ちまうから。 「俺のこと好きなんですよね？お世話になってるから、これぐらいしないと」 「りゅ…」 それから竜は俺の言葉を遮るように口を離しては唇をつけた。 そしてソファーに上り、俺に馬乗りになって深いキスを何度も繰り返した。 口が離れる度にキスを止めようとするが、竜のキスが止まらない。 「竜…もう…やめ…」 この状況で、これ以上はマジで止めらんねぇぞ… 竜はそんな俺の思考を無視してキスをしながら俺の股間に手を伸ばし、服の上から撫でる。 そして竜はキスを止め、俺のズボンを下げて硬くなった俺のモノを口に含んだ。 「竜っ」 「俺、プレゼント用意してないから…これぐらいさせてください…」 上目遣いでそう言いながら、根元まで一気に含む。 慣れた手付きで喉奥を開き、小刻みに出し入れを続ける。 まるで膣内に入っていると錯覚するぐらいの快感。 「―…は、…竜…」 そして口を放し、粘液でドロドロになった口元を軽く舌で舐めずり、再び俺のモノを口に含んだ。 先程とは違い、亀頭付近のみを舌と唇で刺激し、手で竿部分を上下させる。 好きなやつにこんなことされたらもう無理だ―… 「―…イく」 そして俺は竜の口の中に精液を放出させ、それが分かった竜は再び喉奥まで俺のモノを含んで全て飲み込んだ。 「ば、か―…んなことしなくて…いい」 そして竜は、イッたばかりなのにまた勃起させるためにドロドロになっている俺のモノを優しく舐め続けた。