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偏愛Ⅱ《竜side》5
「やっぱ肉だよなぁ」
「お肉だけでこんなにたくさんの種類…」
「竜も食えよー」
本当にハルカさんて甘いものか肉かどっちかなんだよな。
しかも細いのに食べるし筋肉あっていい体をしている。
「プレゼント、山田先生から何もらったんですか?」
「前から欲しかったヘッドホン。30万すんだよ。酔った勢いでマサくんにお願いした甲斐があったわー」
「あ、そのメーカー音質いいですよね。いーなー」
俺もハルカさんが誕生日だって知ってたらプレゼント用意したのにな。
こんなにお世話になってるのに誕生日に何もしないなんて…悪い気がする。
「あー、食ったぁ」
「美味しかったですね」
「先に風呂入るわ。ヘッドホン貸してやるから、俺のお勧めの音楽聴いて待ってなさい」
ハルカさんはヘッドホンを外し、俺に装着してバスルームへと向かった。
ハルカさんてこういう音楽聴くんだぁ…結構趣味同じかも。
そう思っていると、山田先生から貰った可愛い紙袋が目に入った。
この中身は何だったんだろう…?
見たらマズイかな。
勝手に見たらマズイよね?
でもこれを突っついてしてニヤニヤしている山田先生を思い出した。
俺はその中身をそっと見た。
「!」
ローションとコンドームだ…
『今日がいい誕生日になりますよーに』って山田先生が言っていたのを思い出した。
これ、ハルカさん使いたいのかな―…?
しばらくしてハルカさんがリビングへ戻ってきた。
「あがった」
「じゃ俺入りますね」
俺は湯船に浸かりながら先程のプレゼントを思い出した。
あれって…俺と使いたいんだよね?
俺のこと好きって言ってたし…
もしかしてセックスをすることになるかもしれないと思った俺は、バスルームとトイレを行き来して無意識に事前処理をしていた。
でも襲ってこない理由って?
俺と使いたいわけじゃないのかな。
やっぱりケーキだけでも買ってこよう。
そう思ってバスルームを出た。
ハルカさんはソファーに座りながら目を瞑って音楽を聴いて俺に気付いていない。
俺が肩を叩くと、ハルカさんは俺の存在に気付き、音楽を止めてくれた。
「ケーキやっぱり買ってきます」
「いいよ。もう遅いし」
「じゃあ他に何か食べたいものありますか?」
「―……お前」
ハルカさんは真顔でそう言った後、目を反らした。
―…俺?
「なんてな♪」
そして何もなかったかのように再びヘッドホンで音楽を聴き始めた。
―…俺の体なら、すぐにあげられる
俺はハルカさんに軽くキスをし、音楽はかけたままヘッドホンを取って見つめて言った。
「いいですよ。俺を食べても」
「…いや冗談だって」
―…こんな、汚れた体でよければいくらでも
「俺のこと好きなんですよね?お世話になってるから、これぐらいしないと」
「りゅ…」
それから俺はハルカさんの言葉を遮るように口を離しては唇をつけた。
そしてソファーに上り、ハルカさんに馬乗りになって深いキスを何度も繰り返した。
「竜…もう…やめ…」
俺はハルカさんにはお世話になりすぎてる。
何も返せてない。
だから、この体でよければ―…
俺はキスをしながらハルカさんの股間に手を伸ばし、服の上から撫でる。
あ―…硬くなってる。
よかった。
そして俺はキスを止め、ハルカさんのズボンを下げて硬くなったハルカさんのモノを口に含んだ。
「竜っ」
「俺、プレゼント用意してないから…これぐらいさせてください…」
上目遣いでそう言いながら、根元まで一気に含む。
父に教え込まれたように喉奥を開き、喉奥ギリギリで小刻みに出し入れを続ける。
これをすると父は喜び、父を喜ばせると早く終わるから、だからこれが気持ちいいってことは熟知している。
「―…は、…竜…」
そして口を放し、粘液でドロドロになった口元を軽く舌で舐めずり、再びハルカさんのモノを口に含んだ。
先程とは違い、亀頭付近のみを舌と唇で刺激し、手で竿部分を上下させる。
ハルカさん自身が俺のナカでピクピクと大きく動く。
「―…イく」
そしてハルカさんは俺の口の中に精液を放出させ、それが分かった俺は再び喉奥まで肉棒を含んで全て飲み込んだ。
「ば、か―…んなことしなくて…いい」
これじゃ足りない。
満足しない。
終わらない。
セックスってそういうものだよね?
そして俺は、再びハルカさんを勃起させるためにドロドロになっている肉棒を優しく舐め続けた。
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