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偏愛Ⅴ≪竜side≫3

俺を待つハルカさんが愛しいのに、ベッドの軋む音を聞いてこの前ここで犯されたことを思い出した。 「ごめん…なさい、ハルカさん…俺…」 バスタオルをはだけさせた俺は、ベッドに寄りかかっているハルカさんに抱きついて続けて言った。 「俺…ここ、で……知らない…人に…」 「全部知ってるから。言わなくていい。ごめんな、傍にいれなくて。辛かったよな」 「ごめ…なさい…俺―…」 ハルカさんは俺を抱きしめて頭を撫でながら言った。 「もう離さねぇから。絶対。守るから、俺が」 ―…ハルカさん こんな汚れた俺を、あんなに酷いこと言った俺を受け入れてくれるなんて。 そしてハルカさんは俺の耳元で囁く。 「好きだよ、竜」 俺はその言葉を聞いて、ハルカさんの顔を見て驚いた。 ずっとずっと、聞きたかった言葉―… 嬉しくて笑顔で泣く俺を見て、ハルカさんも笑った。 「もう俺は、ハルカさんのものだから…お願い…めちゃくちゃにして。嫌なこと忘れさせて」 そして俺はゆっくりとハルカさんにキスをしたあと、笑顔で言った。 「ハルカさん…好きです」 俺がそう言うと、ハルカさんは俺を押し倒し、息継ぎも出来ないほどの激しいキスをした。 「余裕ねぇからな…俺」 舌を絡めて、唇を舐めて、その唇を首筋から耳へと移動させ、耳を舐めながら囁く。 「あいつらにされたことも、父親にされたことも、これから俺が全部消してやるから」 「めちゃくちゃにして、俺のこと。嫌なこと全部、ハルカさんで上書きして…んっ―…、ハルカさ、ん…、お願…いっ…全部、全部ハルカさんで満たして」 髪の毛にキスをし、額、頬、唇、耳、鎖骨を充分愛撫して、俺の口に指を入れ、乳首を攻める。 「ふぁ―…ハル、カさ―…ん、ん…」 「お前が舐めてるその指、俺のだから。だから顔見えなくても安心しろ」 ハルカさんの指… 「ハル、カ―…さん…ハ、ルカ―…さ、ん…」 俺は無意識にハルカさんの名前を何度も呼びながら、その愛しい指にしゃぶりついた。 ハルカさんはそれを確認すると舌を尖らせ、乳頭の側面を往復しながら吸い付き、口の中で再び乳頭を攻め、空いている手でもう片方の乳首を弄る。 「ふぁぅ…んっ、ハルカひゃ…ん―…それぇっ」 親指と人差し指で軽くキュッキュッと摘まんだり、乳頭の側面を弾いたり。 そして口と手を交代させて、別の乳首を攻め、交代させてを繰り返した。 「あっ、は―…んんっ!ハル、カさ―…、俺っ、イクッ―…」 久しぶりにハルカさんに触れられ乳首だけで果てた俺は、ハルカさんの指を舐めながら息を切らして言った。 「ハルカさん…俺の、口に挿れて…喉奥にハルカさんの精液ちょうだい…じゃないと俺、そこ…あいつらに…」 そう言って俺は、ハルカさんを押し倒して硬くなっている肉棒にしゃぶりついた。 喉奥ギリギリまで挿入して、奥まで入ったら小刻みに動かして、そして口から肉棒を抜くとドロドロした粘液が絡み付いて。 今度は口をすぼめて亀頭からカリの部分まで上下させ、ヌチャヌチャしている竿部分は手で扱く。 その間の俺は、目の前にいるのはハルカさんだと確認するためにずっと彼を見つめたまま行為を続けた。 ハルカさんは俺の頭を撫でながらその行為を見続けていた。 じゅぶじゅぶとイヤらしい音が響くと、ハルカさんの体がピクっとなり力が入る。 「竜、イく―…」 ハルカさんがそう呟くと、俺は再び喉奥まで肉棒を咥えてハルカさんが果てるまで喉奥で肉棒を上下させた。 そして絶頂を迎える瞬間、俺の頭をぐっと引き寄せて全ての精液が出るまで押さえ続けた。 顔が見えない恐怖と押さえつけられていることで、この前のことを思い出し目の前にいるのはハルカさんだと理解しているのに俺は少し震えた。 「ここの上書きは完了しました」   笑顔なのに震えそうなのが自分でも分かる。 ハルカさんはそんな俺を見て俺の首筋にキスマークをつけ、ベッドの背もたれに背中をつけて寝かせる。 「竜、今お前を抱いているのは俺だ。不安になったら、どこにでも俺はお前のものだっていう印をつけて構わないから」 そしてハルカさんはベッドの背もたれに置いてあるローションを手に取り、俺の目の前で垂らす。 「竜…少しでも怖かったら言えよ」 「大丈夫です…続けて、ハルカさん」 ローションでヌチャヌチャになった指を俺の秘部にゆっくりと挿入する。 事前に準備していたおかげで、すんなりと3本が奥まで入った。 「あっ―…んんっ!ハルカさんの、ゆび…気持ちいいっ…ん」 するとハルカさんは、再び硬くなっている俺のモノを同時に口に含んだ。 「ああっ!ん…ハルカさん―…ハルカさんっ」 指を動かしてナカを広げて、乳首を弄りながら口で肉棒を上下にさせ、3箇所同時に快感が走ると俺の体がピクピクなる。 「ハルカさ―…ん、んんっ…ん!ふぁ…んんっ」 気付くと俺は目の前にハルカさんの左腕があることに気付いた。 このタトゥー―…あぁ、ハルカさんだ。 「イクッ、ハ…ルカさんッ―…イく、―い…クッ、イクッ―…!!」   俺はハルカさんの左腕を噛みながら絶頂した。

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