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第95話 全裸で遊園地は流れ的におかしい①※かんらんしゃえってぃへんたい
――『隼人SIDE』
直哉さんとグレンシアが観覧車に乗った後、アルと一緒に観覧車へ乗った。
アルは俺の隣には座らず、目の前に座り少し恥ずかしそうに目線を逸している。
「アルどうしたんです? 何か恥ずかしい事でも想像しているんですか?」
「別に」
俺はしてほしい事がありますけどね。例えばアルが、膝に乗ってくれるとか。
「――っ」
俺の頭の中を知るアルにとって、それは分かり切った事だ。
彼は、意外にもすぐに俺の膝の上に乗ってくれた。でも向き合った状態じゃない。彼はゆっくりと俺の膝にちょこんと座っただけだ。
可愛らしくて、このままでもいいくらいなのだが。
絶対に、アルは期待していると思うんですよね。
「……」
黙って肯定してしまう。俺の可愛いお嫁さん。
その期待に応える事は俺としてもえっちな想像をしてしまう、俺の可愛いアルがどんな風になるのか。こんな周囲に見えてしまう透明な箱の中で。直哉さんの透明化もない。
隠してくれるのはアルの履いている、スカートだけだ。
俺はアルのスカートを後からめくり上げる。
俺にしか見えていないアルの下着が露わになる。アルが少し腰を浮かせ俺が彼の下着を下ろした。俺もズボンのチャックからそれを取り出して蕾へ押し当てる。
「んあっ♡ ……っ!」
俺のものがアルの中へ収まると俺は一切動かない事にした。
アルの腰を掴んで彼も動けないように固定をする。アルは、俺が観覧車から降りるギリギリまでこの状態でいるという事を察した様子だ。つまり観覧車を降りる時、アルと俺は高ぶった状態だという事。
観覧車での行為が、ただの前戯だと知ったのだ。アルのそれはスカートの前側を持ち上げ、興奮を表している。観覧車から降りる1分前、もう地上だと言うところで引き抜きアルと俺は平常を装いながら観覧車から降りた。
「直哉さん、私とアルは少し……」
直哉さんたちにはお手洗いと理由をつけ、2人でトイレの個室へ入る。アルはあまりに美人だから、身長が高くて体を鍛えている女の子にしか見えない。いや、男性的な線はしているがこんな美しい男はいないと女性判定されそうだ。
なのでこのカップルは、遊園地でなんて事をしているんだ! と思われかねないのだが。
運良く男子トイレには誰もいなかった。まぁ、直哉さんたちも持ち上がったアルのスカートに気が付いていただろうし、2人でお手洗いになどと言えば、大体の想像がついてしまうはずだ。
アルは期待のこもった瞳で息を抑えられずに俺を見つめてきた。
俺はアルのスカートめくり上げて、それにふれる。びくっとなったアルは早く済ませたいのか後ろ向きになり、俺に腰を向けた。躊躇いは不要だ。アルの蕾に迷わず挿入した。さすがにこの状況下では声を抑えないと大変な事になる。
アルは必死で口を閉じ、中を締めつけてくる。愛しい人の声が聞けないと言うのは少々寂しいが、このシチュエーションも悪くない。正義の味方がこのような行為をしている事が正しいかは別の話だが。
トイレに親子連れが入って来たと気づく。さすがにそろそろ切り上げなければと思いラストスパートをかけ、それにアルが反応し、抑え切れない声が漏れた。
どうやら父親が行為に気が付いたようで、男の子の用を済ませると慌ててトイレを出て行った。
その状態で、俺とアルは白濁を出す。
ティッシュで体液を拭い慌ててトイレから飛び出した。トイレから出るとアルに蹴られる。
「別に俺が悪い訳じゃないと思うんですけどね」
「この変態ばか! 1人ふるちんで走り回っていろ」
「ちょっ……アル? それはあまりにひどい言葉だと思いますよ?」
「うるさい。さっさと観覧車の中で終わらせればよかっただろうが」
「背徳的って大事じゃないですか!」
観覧車近くのベンチに腰かける直哉さんたちの元へ戻ると、直哉さんは顔を赤くして俯いた。
直哉さんって童貞だけあって反応がめっちゃ可愛いんですよねぇ。
どすっとアルから思いっきり蹴られる。
「いった!」
「お前には反省という言葉が存在しないのかっ!?」
赤くなったアルも可愛いですよ!
「ばかっ!」
どんどん蹴ってくる可愛いお嫁さんはすっかり拗ねてしまった――。
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