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第53話

深夜勤の為、昼過ぎまで寝て、遅い昼食を取ってたら携帯がなった。 「あっ。おはよう、俺。寝てた?」 「おはよう。いや。起きてた。」 「今、会社。お前、何時頃でる。」 「んー。……9時過ぎかな。」10時からの勤務。それくらいに出れば間に合う。 「あーそう。」 電話の向こうでちょっと考えてる様子がうかがえた。 「そうか。まっ。頑張れよ。」また、ゆっくり会えるときを探すから。 そんなそっけない返しに「なんだよ……」あいたいのは自分だけか。なんて寂しい思いを募らせながら、時計をぼんやり見てた。 「さて。。」部屋を後にしようと玄関にでたとこで、山崎の携帯が鳴った。 画面を見て驚いた。 「佐々木!」声がでてしまった。 「おー今、どこ?」 「えっ。今?出るとこたけど?」その返事をまたないでドアが開いた。

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