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第56話
挨拶もそこそこに、家路を急いだ。
玄関を開けると
「おかえり」台所にいた、佐々木が顔をこちらに向けて言った。
いい匂いがする。
「何してんの?」
「ん?雑煮」
そう言いながらだしの味見をしてる。
「ふ~ん。上手にできたか?」
「ああ。うまいぞ」ほら。と中身を見してくる。鍋の中には色々な野菜が入ってた。
鍋を除きこむ山崎を佐々木を嬉しそうに見てた。
先に風呂にはいれ。言われた通りに山崎は風呂にはいった。
そうは言ってもワンルームなんで簡単にシャワーを浴びただけ。
部屋に入ると既にテーブルの上に料理が並んでいる。
「うまそう」自然に言葉が出てきた。
「美味いよ。愛情が入ってるからな。」クックと佐々木は嬉し佐々木は嬉しそうに顔を崩した。
・・・・
「あー食べた」二人で全ての料理を食べ終わり
「俺、片付けるよ」山崎が食器を片付けようと席を立つと「後でいいよ」佐々木が山崎に身体を寄せきた。
「ちょっと待てって」慌てて食器を落としそうになり、
山崎は「何するんだよ」佐々木に声を荒げた。
「ゆっくりしよう」せっかくだし。佐々木は嬉しそうに山崎に言った
しかし山崎は
「やりっぱなしみたいだから・・」などとブツブツ言いながら食器を持って台所に
消えてった。
「まったく、イチャイチャもできない」
山崎の後ろ姿に佐々木はぼやいた。
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