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第57話
台所で食器を洗いながら、山崎はドキドキがとまらなかった。
佐々木に久しぶりに会ったからだろう
食器がカチャカチャ音を立てている
その音が自分の心臓の音のようで、顔が赤くなってしまった。
ガチャ・・・
音のする方をみると、佐々木が髪の毛をふきながら出てきた。
慌てて顔をそむけたが、佐々木と目が会ってしまう。
「ん?」
そんな顔をされて、思わず下を向いてしまった。
そのまま佐々木が近づいてくる。
ガタッ・・・と音がして、そのままキッチンに背を押し付けられる。
「ア・・」っと、抵抗する間もなく唇を合わせられた。
「ん・・・ん・・」
息が出来ないぐらい唇をあわせて
「ん・・ちょ・・n・・佐々木」
背中に手を回して離そうとする。
こんなとこでは嫌だ。
「佐々木・・ね。ベット行こう。」
やっとそう言うと、佐々木が唇を離した。
「・・・・久しぶりなのに、こんなとこじゃいやだよ。ベット連れて行けよ」
山崎はそう言いながら、手を出して佐々木に言う。
「・・時間ならあるから。ゆっくりな」
言い終わらないぐらいに佐々木に抱きしめられる。
「・・ごめん。久しぶりで」
俯きながら・・ごめんな・・・
「ううん・・」
山崎がそう言うと
佐々木に抱っこされた。
「おい!」びっくりした山崎は佐々木に抱きつく
「つかまってろよ」
そのままベットに連れてかれた。
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