14 / 58
第15話夏の夜
静かに唇をあわせた。その時気になってることが頭の中を駆け巡った。
少し唇をずらして、思いきって聞いてみることにした。
「山崎。酔った勢い・・・?で言ったの?」
不安げに聞いたため失笑されてしまった。
「どっちだと思う?」
唇をあわせながら器用に、質問返しをされてしまった。
「勢いではないと嬉しいんだけど。」素直な気持ちを答えると。
「少しは勢い。だって普通なら言えないよ。だから、少し。お酒の力を借りた。」
「そっか。」
お酒の力を借りても言ってくれたことが、嬉しいには変わりないので
「それでも嬉しいよ。」
ギュッと腕の力をいれると「フッフッ。よかった。」
安心したように唇を深くあわせて、お互いの
鼓動を感じた。
「おまえ。風呂入ってこい。」山崎に声をかえると同時に唇をはなし抱きしめると
「う~ん。なんだか離れたくなくなった」
可愛い。ことを言い出した。
「じゃーベッド行く」と誘うと
「いや!…・・・入ってくるよ。寝るなよ。」
顔を真っ赤にして走りながら浴室に入っていった。
さっきまでは男前だったのに。多分いっぱい、いっぱいなのかな。と思ったら笑いが出てきた。
「さて。これからどうしたもんか?」一人悩むことになる。山崎も俺もノンケだ。以前には
女性と付き合っていた。俺のしるかぎりはだが。山崎が男と付き合ってたと言う話しは聞いたことがない。
それに男同士の愛しかたもしらない。
なんとかなると言う話しではないだろう。もちろんこうなった以上、愛しあわない。というのは無しだろう。
「ちょっと調べるか。」スマホを出したところで山崎が風呂から。出てきた。
しかも上半身裸である。いい身体だ。
いやいや。それどころではないぞ。
ともだちにシェアしよう!