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第26話
ロビーに向かって歩いてたら佐々木から連絡が入ってきた。
「やっぱりバックヤード」……へっ
「なんかロビーにいっぱい人いるんだよ。捕まりそうじゃん。」
「お前もう、ついたの?」早くないか?
「いや。まだ。でもなんか人がいっぱいいそうな感じがする。」感じってさ……
でも実際、山崎のいる階にも遅い時間にしては人がいるような。。。
「ん。了解」
電話をきると回れ右をして反対方向に歩いていった。
この時間のバックヤードはもう、閉まっている。人影はない。……だから佐々木はバックヤードに山崎を呼んだ。さっき言ったように
佐々木はあれで山崎と終わりにするつもりがなかったから。だから早く抱きしめたかった。
山崎の姿を見つけるとすぐに抱きしめてしまった。
「ちょっと……佐々木。」戸惑っている山崎に
「さっきも抱きしめたかったけど、まだ人いたから。」と言う。
「たからって……まだ会社だから。」って言う山崎も嬉しそうである。
身体を離すと
「俺の考えはいいのかよ。」薄く笑いながら言うと
「いやだったか?」こちらもまた笑いながら言う。
「……ううん。……嬉しい///////」
「よかった。」今度は俯きながら言われた。
「でさ、考えたの?」え!驚いた。これ以上の返事はないと思ったが、ちょっと言葉で欲しいと言う。ので……耳に口を近づけると
「好きです。よかったら俺と付き合ってください///」……顔が真っ赤になるのがわかったが山崎は口に出して、はっきりと言った。
その言葉を最後までちゃんと聞いた、佐々木は
「俺も。好き。こちらこそ。よろしくな。」と言って、また山崎を抱きしめた。
そのまま、口づけをしようとする佐々木に山崎は本気で、怒った。
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