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第34話

意外にも。料理は旨かった。・・意外なんて言うと二度となさそうなんで、肉と一緒に飲み込んだ。 「何してたの?」 「えっ。」 よく伝わらなかったようで佐々木に聞き返された。「今日?」 「あ~、今日ね。」やっと伝わったようで。 「実家に帰ってた。」 「えっ!」そんな事は一度も聞いた事はなく、びっくりしたと言うよりは驚いた。 その顔が面白かったようで、 「なんだよ。。。その顔。クック」 佐々木に笑われて、「意外な事実」 本日、二度目になる、真実に思わず、食事の手が止まった。 「いや。聞かれた事ないし、」 「………そうだけど。」 「まーご飯のあとに話すよ。」先に食べちゃおうぜ。 軽く流されたような感じはしたが、先に食事を済ます事にした。 食器を片付けながら、の真相は。。。 ゆっくりとあまり聞いてて、いい気分ではなかった。ただし途中まで…… ……実は、ここが地元。産まれも育ちも。 で、小さいうちに両親が離婚をした。…ここまではよくある話。なんて軽口をたたいてた。 中学の時に再婚をした母親は、再婚相手との間にできた、腹違いの兄弟を大層可愛がり、 自分はほったらかしだった。 「……そんなことないんじゃないの?」 「いやいや。それがね。なかなかね。」 もう大きいし、自分の事は自分でしなさい。 みたいなねー 「だから料理も洗濯も自分でしたよ。」 笑顔でいわれても。困ってる山崎に佐々木は 「ほら。早く、洗えよ。」 デザートがあるんだからと。やっぱり笑顔で告げてきた。 「えっ。デザート。」 「うん。」 だんだんと顔が赤くなる、山崎に 何考えてるの~。と笑ってニヤニヤする佐々木は「ほれ。」と季節の果物をさしだす。 「お前も食べていいなら。食べるけど。」 なかなかの親父発言をしながら、山崎を後ろから抱きしめながら、話の続きを静かにした。手は山崎の尻を触ってる。その行為にまた、顔が赤くなるのかわかった。 ……だんだんと家に居づらくなった。でも高校まではなんとかいて、大学になると同時に家をでた。 その後はほとんど家には寄り付いてない。 だから、ここの工場のことはよく知ってるんだよ。大分、変わっちゃったけどな。。。って。 「じゃなんで帰ったのよ。」疑問がそのまま口にでた。 あんまり会いんじゃないかと思ってたから。 ……いや。それがさ。両親はなんとも思ってないけど、やっぱり兄弟は可愛いんだ。まだ学生なんだけど。「お兄ちゃんって。さ。」 「へぇ~。一人?」 「いや。二人。男」……だからたまに会いにいくんだよ。って遊びに付き合わされるんだけど。 さっきよりかなり笑顔になりながら、可愛い兄弟の話を聞かれた。

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