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第43話
冷蔵庫に食料入ってるから。勝手に使っていいから。。
山崎に言われた言葉をおもいだした。
「そうは言ってもな……あっ。」何たべたい。か聞くのわすれた。……とか。何、食べたい。んだろう。とか……目の前にあるパソコンをポチポチ押しながら、仕事とは全然違う事を考えてる。……いや。頭から離れないのである。
「あんなに可愛く、おねだりされたらなー///」
もう。全然、仕事の事なんか頭に入ってこなかった。いや。でも終業時までには時間がある。帰れないので、しかたない。とあきらめて
「ん〰やるか。」と少々気をいれる。
……ダメだ………
気が散って仕方がない。
「どうした?大丈夫か?」隣の席の奴が佐々木の挙動不審な行動を心配して、声をかけてきた。
「ん〰いや。ちょっと調子悪いかも……」
同僚が声をかけてきたのを、いい口実に佐々木は具合が悪そうに、かえした。
「なら早く帰ってゆっくりしろよ。」と優しいお言葉にまったりと甘え
「そうさして、もらうかな。」
何喰わぬ顔でそう言うと、パソコンの電源を落とし、携帯をカバンに突っ込んで
「わりー先帰るわ。上手くいっといて」と、上司への弁解を頼むと、さっさと部屋を後にした。
ズボンのポケットには、「チャリん」鈴がたのしそうに。鳴ってる。
「帰る。晩飯何食いたい?用意するけど。」
山崎にメールすると、すぐ着信がある。
「何?どーしたの?帰るって。何。どーしたの?」
びっくりした様子が電話ごしでもわかるぐらい、びっくりしてるようだ。
「いや。元気だけど。」
「じゃなんで帰るんだよ。具合悪いんじゃないの?」具合が悪いと思って心配をしてくれたのか?
「いやさーさっきのお前みたら、仕事どころじゃなくて」
山崎の心配が無駄になる返事をかえすと
「はぁ~?」と、きが抜けたような返事がかえってきた。
なんだよ。心配してそんしたよ。
……電話の向こうから山崎のぶちぶち呟きが聞こえた。
「お前さ。。。」
「なんだよ。」
……可愛いっていったら絶対に飽きられるのがわかったので。
「なんでもないよ。とにかく何食べたいんだよ。」
と。本来の要件をもう一度確認した。
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