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第49話

「たまたまですよ。」何気ない感じでしらをきる。 へんなうわさになったらたまったもんじゃない。 「まーまーそう言わずな。」ポンポンと肩を叩きながら、佐々木もう行ったから。と言われた。 「え!」思わず声が出てしまった。 「すまんなー忙して。急にな。昨日、夜向かってもらったのよ。」……その言葉にちょっと ムカついてしまった。 ……連絡……ない! 佐々木から連絡ない。 ただ、ただ、連絡がないことにふつふつと怒りがこみ上げてくるのがわかった。 そのまま無言でその場を立ち去って、仕事にむかった。 仕事だし、忙しいのはわかる。しかし、このご時世、携帯でピッって連絡すればすむし、メールだってすぐなのに。。。 なぜ?佐々木は連絡をくれなかったんだろう。 怒りは段々と不安に変わっていってしまった。 休み時間に携帯をみると佐々木から着信があったことがわかり、少し安堵する。 とやはり怒りがこみ上げてきた。 「まったく。。。」なんてざまだ。これでは乙女ではないかと自分自身が可笑しくなってきた。 山崎はそのまま佐々木からの着信はやはりスルーをした。 その日はそれから佐々木からの連絡はなかった。 家に帰り一息ついてると佐々木からメールがあった。 朝、どこぞの上司から聞いた事と同じことだった。そして最後に連絡が出来なくてごめん。 と言う趣旨だった。 「なんだよ……」思わず携帯に呟いてしまった。 「連絡ぐらいしろよ。」 山崎は寂しくなってきた。

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