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ガォー

【凪 サイド】 ブルブル ブルブル 8:30頃になると続々と医局に先生たちが出勤してくる さっきまではブルブル音が微かに聞こえていたけど、この時間になると少しザワザワしていてバイブ音は気にならなくなる お気に入りの先生達は出勤してくるとみんな手を振って挨拶してくれる。 いつも薬を飲みながら先生たちが出勤して来るのを目で追って観察…… こんなことくらいしかやることがない 工藤「飲めた?」 凪「この瓶に入った薬が嫌い」 優しい先生が当直の時はちょっと減らしてもらってる薬だけど、工藤先生だから規定量を飲むまでお薬タイムは終わらない はぁぁ……。薬も増えたな……。 !!!! 来た……… 僕の主治医は2人…… 肉食獣工藤先生ともう1人…… 出勤してきただけなのに、男の僕でさえついつい目で追いたくなるほど男の色気漂う…… 目で追う理由はもう一つ…… 凪「!!!!」 「おはよう」 耳元で低く甘い声がして手で覆った 目を離すと突然近くに現れることがあるから油断できない…… 肉食獣工藤先生がチーターならこの人はもちろん獅子 ライオンという生き物は賢くて、落ち着いていて一見穏やかな性格をしている……悠々と歩く様はまさにライオンそのもの 「体調どうよ?」 凪「……いい……」 「ふーん。。。 あとで前立腺グリグリしような」 凪「……っ……」 口角は上がっているものの目が全く笑っていない……どこか冷たさを感じる僕の主治医の立花先生 立花先生の治療も処置も体調チェックも全てトラウマ級に苦手…… ・ ・ ・ 先生たちの朝ミーティングが終わったら朝診察だ…… 考えただけでお尻がズキズキする…… ガヤガヤ 終わったっぽい、、、 立花先生、まだデスクに座ってパソコン見てる…… よし…まだ来ない…… 凪「!!!!」 やばい!目が合った…… 立花「なに?笑。すぐ行くからパンツ脱いで待ってな」 凪「……っ……」 ドキドキ……ドキドキ…… ・ ・ ・ 立花「吐き気は?」 凪「…ない……です…」 パンツ脱いで準備してたのに、普通に全身チェックからだった…… キラッと光る金と黒の聴診器で胸の音を聴いたり、目や喉のチェック…… 立花「スエット違うけどもう今日の保清したの?」 めざとく痛いところをすぐ突いてくる…… 工藤「あー…苦笑。」 立花「何?笑。お漏らしでもした??」 そしてすぐバレる。 凪「トイレにはちゃんと行ったし、深呼吸もした」 立花「ふーん。。。」 全部見透かされてる…… 立花「触診しよっか」

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