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早朝
あのあとたしか…一旦起こされて夕飯と夜の薬を飲んで……夜診察がめちゃくちゃ痛くてちょっとだけ暴れて……
暴れて……?
そこから記憶飛んでるな……
身体が鉛みたいに重い……
初めての感覚……
なんかちょっと……気持ち悪い……
「おはよう!」
凪「………おは…よう………」
「元気に採血しよう!!」
このお方は自称 期待の大型新人こと 小林先生
ティンカーベル林と同期で、この人もおバカ森のご出身
小林「ラベル確認するから、名前と今日の日付言ってみよう!」
中島 凪
※何気にフルネーム初出し
凪「4月10日」
小林「……しまった…オーダーの日付け間違えてしまった……あとで林に修正の仕方教えてもらおう……」
凪「……採血したくない」
小林「凪がそう言うと思って、今日のパントリーにあるおかずをチェックしてきた!!」
パントリーにはブッフェ形式で食べ物が置いてあるから好きなだけ食べられる
小林「なんと今日はタコさんウインナーがあったぞ!!!どうだ!!驚いただろ!ハハハ!!」
凪「………好きだけど、今日はいらない」
小林「えっ……ウソだろ……タコさんウインナーが食べたくないだと……」
凪「……そんなことより小林先生…採血今日はちゃんとできるの?」
小林「期待の大型新人をなめるなよ!★右手に採血の神を宿してきた!!ハハハ!」
林「小林先生左利きじゃーん笑。右手に神宿す必要あるの?」
小林「(たしかに……)」
え!!林先生だ!?
こんな朝早くからどうしたんだろう??
まだ7時過ぎだけど
小林「林先生早くない?」
林「サッカーボール探さなきゃと思って早起きしたんだー♪」
小林「まさかお前!俺が片付けてやったのにまた汚部屋にしたんじゃないよな!?」
林「んー…またよろしくね★」
小林「マジかよ……」
おバカ森のティンカーベルこと林先生は片付けが苦手らしくて、小林先生がよく片付けてあげてるらしい
林「凪顔色悪いね??大丈夫?」
小林「そうかー?」
林「蒼白いじゃん。小林先生の目は飾りなのー?笑」
小林「なっ!!」
林先生はふわふわティンカーベルだけど、観察力も技術も若い先生の中で群抜きで能力が高いと思う
小林先生にだけ笑顔で毒吐くのも見ていて面白い
一方で小林先生はやる気と鋼メンタルで切り抜けてきただけあって、触診はめちゃくちゃ痛いし、採血も下手
でもおバカ森の2人は何かと緩いから好き
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