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ピカっ
採血が終わり、朝食を運ぶ台車の音が聞こえてきた
林先生が体調悪い事に気づいてくれたおかげで、吐き気止めの点滴を今してもらっている……
もう1人の当直のβ班の先生も無理しなくていいよって言ってくれたから、お言葉に甘えて朝食はスープだけにしてもらった
気持ち悪いってこんな感じなんだ……
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吐き気止めが効いたみたいで薬はどうにか飲めた
ベッドでゴロゴロしながら朝ミーティング中の先生達をぼんやり眺めた
一際背の高い立花先生の隣のデスクが工藤先生
でもこうやって見ると立花先生と工藤先生って身長そんなに変わらないかも
立花先生が大きく見えるのは威圧的なオーラのせいだよな
朝診察憂鬱だな……
ゴロゴロ ゴロゴロピカッ!!
わっ!!雷鳴り始めた!!
どんよりした空だったし医局もいつもより薄暗かったから降るかもしれないねって林先生と小林先生と話していたんだよね
枕元に小さな窓があってここから外を眺めるのが楽しいんだけど、雷ってなんだかちょっとワクワクする
ゴロゴロピカっ
また光った!
立花「おぉー光ってるな」
凪「!!!」
雷に釘付けだったから立花先生が近づいていたことに気が付かなかった
2人で覗くには小さい窓なのにわざとぴったり密着して覗きこんできた
!!!
サワサワ サワサワ
工藤「立花先生お触り禁止です」
立花「ケツ圧測ってる」
工藤「先生。」
立花先生って診察なのかイタズラなのかたまに区別がつかない時があるけど、工藤先生が叱ってるってことは後者なんだろうな
工藤「今日は一日中雨予報だったけど当たったみたいだね」
僕のベッドを整えつつ朝診察の準備をする工藤先生は見た目によらず案外お母さん
工藤「凪君気持ち悪いの落ち着いたの?」
凪「…楽になった……」
工藤「いつから気持ち悪かったの?」
凪「……起きた時…」
工藤「それは当直の先生に自分から言えたのかな?」
凪「………言えなかった……」
体調悪いことを隠しちゃダメっていつも工藤先生に叱られる
なのにまた隠してしまった……
「立花先生、採血結果出ました」
立花「おう。やっと出たか」
一枚の紙を覗き込む2人……
僕はその間に静かに下着を脱ぎ足を広げた
そんな僕に気づいた工藤先生がお腹にバスタオルをかけてくれ、ポンっと手をお腹の上に置いてきた
工藤先生の手の暖かさが気持ちいい
ぐるぐるぐる……
あっ……
スープしか飲んでないからお腹なっちゃった///
工藤先生絶対気づいてるけど何も言ってこないから余計に恥ずかしい///
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