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痛処置

凪「はぁぁ……はぁぁ…」 立花「さすが山本ちゃん。完璧な呼吸管理」 工藤「ですね」 立花「じゃあ遠慮なく」 モミモミモミモミ 凪「ゔぅわぁぁ…ぐすん…あぁゔ」 立花「金玉こんなに揉まれたことないよなー」 ないよっ 凪「あっあっ…あゔ泣」 立花「よしよし、伸びよくなったー。」 痛い……終わりかな?? 立花「工藤先生あれちょうだい」 工藤「はい」 なんだ……? ゴシゴシとタマタマを擦られ、スッーと冷気に包まれ足の指に力を入れた もしかして消毒してる? 考えている間に工藤先生に突然足の付け根を押さえつけられた 凪「!!!!」 ブスッ はっ……… 突然のことで頭が追いつかない…… 針刺さってる……? ズーーーん 凪「わっ!わっ!ぎゃぁぁあ!!泣」 山本「!!!凪、先生の目見てー!」 凪「ぎゃゃやぎぃやぁ!!!」 僕の大きな叫び声にα班の先生が数人すっ飛んできて体をガッと掴まれた。 凪「ハァハァハァ!痛い痛い!!泣」 山本「凪深呼吸しようね。痛かったね」 凪「痛い!ヒック っ……ずずっ…痛い泣」 立花「もう1発いこう」 凪「ひぃぃやぁぁぁ!!泣」 ブスっ 凪「ぎぃぃやぁぁあ!!泣」 ブスッと左右の睾丸に注射をされ、大パニックで押さえに途中から増えた先生を叩いて追い払った 山本「こらこら苦笑。」 立花「今度やる時は治療室だな」 工藤「はい、事前に人を集めて」 押さえる手が離れた瞬間に急いで起き上がり山本先生にピタッと密着 凪「こわっ…かったっ…グズグズ…グスン…泣」 山本「頑張った頑張った」 グイッと自分の胸に僕を引き寄せて背中を摩りながら呼吸を落ち着かせてくれた 山本先生の背中に手を回してスクラブをギュッと掴んだ 立花「山本先生あとよろしく」 山本「はい」 いつもならちょっかい出してくる立花先生が珍しく急いでデスクに戻っていった。 山本先生に抱きついている僕に淡々とパンツを履かせる工藤先生に後片付けをするα班の先生たち 僕にとっては全てが初めてだけど、先生達にとってはこんな処置は日常で、暴れちゃう患者も泣く患者も特別じゃないんだろうな 僕は大勢いる患者の1人にしか過ぎなくて 泣こうが喚こうが先生達はきっと興味はない…… 工藤「股関節やっぱり硬いよね」 山本「…んまぁ…多少…苦笑」 朝から疲れたよ……。

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