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憂鬱
ズキズキと痛いタマタマ……
1剤増えた点滴……
治療がどんどん重しのようにのしかかる……
この先が不安……
ポロポロと涙が溢れてくる……
凪「グスン……グスン…」
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【休憩ルーム】
デスクと凪がいるフロアから続く階段を降りるとロッカーや当直用ベッド、広いソファーがある休憩室へと続いている
もちろん休憩室にも凪の心電図が映し出されたモニターと、凪のベッドが映し出され監視が可能
少し早めのランチ中だった立花先生と工藤先生もこの休憩室にいた
【立花サイド】
工藤「立花先生」
立花「気づいてる」
目を何度も擦り徐々に山盛りになっていくティッシュ
立花「泣きながらオナニーしてんな」
工藤「違います」
立花「分かってるって。
凪は勘いいからな。気づいてんだろ、治療効果がなかったこと」
工藤「声かけに行きましょうか?」
立花「もう行ってる」
工藤「え?」
慰めるのは俺の役目じゃない
メンタルケアが得意な先生に任せておけばいい
俺は徹底して凪に痛い治療をするだけ
1番の悪者は俺でいい
病気を憎み、俺を憎み、病気を治す糧にすればいい
【必ず病気を治す、早くこの部屋から出たい】
辛ければ辛いほどこの想いは強くなる
俺はこの火を燃やし続ける燃料であればいい
必ず病気を治してやる
俺のこの炎は消えない。そこにちんぽがある限り
『あーあ。途中までめっちゃかっこいいこと言ってたのに by工藤』
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【凪サイド】
林「凪どうした?!悲しいことあった?」
凪「グスン……っ……大丈夫」
林「大丈夫じゃないって!」
しゃがんで僕の視線に合わせると背中をさすりながら涙を拭き取ってくれた
林「気分転換にロビーでお昼でも食べる?」
凪「安静って言われた……(メソッ」
林「そんなの無視無視★出血さえ止まってればいいんだよー♪見せて★」
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【立花サイド】
工藤「林先生が凪連れて行こうとしてますよ?止めますか?」
立花「まぁ出血確認してたし放っておけば」
工藤「分かりました……。
これが小林先生だったらどうしてました?」
立花「速攻で首根っこ掴んでる」
工藤「ですよね苦笑。」
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林「お玉バッチリ!★」
凪「///」
おっきい声でお玉って言われるのはさすがに恥ずかしい……///
林「トイレ先に行こうね★」
ギクっ……
さすが林先生しっかりしてる……
凪「出ないかも」
林「出るまで頑張ろ★」
笑顔でドSなこと言うんだよな……苦笑。
まぁ…林先生ならいいけどさ……
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