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憂鬱②
【凪サイド】
ロビーの大きな窓に打ち付けるほどの大雨
天気悪すぎてせっかくロビーに連れて来てもらったけど、気分が上がらない
林「寒くない?」
凪「大丈夫」
今日の昼食はうどん
比較的食べやすいし朝あんまり食べなかったからうどんはありがたい
食事指導の林先生は指導する気はまったくなくて、ただこの場にいてくれるだけ
さっきのトイレだって結局出なかったのに、「食後でいいかー★」って保留にしてくれた
他の先生なら導尿を提案される流れだった
林「さすがにフットサルは無理かー?」
凪「今日のお散歩これじゃないの!?」
林「これなわけないじゃーん笑。」
林先生は本当に不思議な人だ
上の先生の指示を無視したり勝手に変えたりするのに怒られない
おんなじことを小林先生がやったら絶対叱られるのに笑。
たぶんこれも他の先生だったら、お散歩タイムに含まれるのに、またルールを無視してお散歩に連れ出してくれるっぽい
凪「ふふっ笑」
林「なに?笑。面白い話なら教えてよ★」
凪「なんでもない笑」
林「なんだよー笑」
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山本「林せんせー!凪をそろそろベッドに戻してー」
林「はーい」
薬まで済ませてまた部屋へ戻った
はぁぁ…ちょっとだけ元気でた
水分いっぱい取ってねって言われて頑張ったから、どうにかトイレもクリアした
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午後……
工藤「こんにちは」
凪「…こんにちは……」
工藤「立花先生の治療のまえに、準備体操しよう」
ん?準備体操とは?
羽織っていた服を脱ぎ、バサっとイスの背もたれにかけてベッドに腰かける工藤先生
準備体操って言ってたけど下着脱がされた?
工藤「凪君股関節が硬いから柔らかくしよう」
またいらない提案を持ちかけてきた……
凪「はい」
それでも工藤先生の提案を拒否はできない……我慢するしかない……
工藤「足を左右にパタン」
うっ……腰にくる…
グイッ
凪「いたたたた!!」
工藤「はい戻してー」
足を開いて閉じての単純体操なんだけど……
身体の硬い僕にはめちゃくちゃハードトレーニング……
そして……
凪「せんせ……」
工藤「ん?」
凪「……ちょっとだけ…恥ずかしいです……///」
工藤「………これ、脱がせなくても良かったね笑」
なぜかここの先生は僕を脱がせがちなんだよね苦笑。
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