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できない②

凪「はぁぁ……はぁぁ……」 立花「ふーん苦笑。」 工藤「入らないです?」 立花「狭い」 ズボッズボッ 凪「はぁん!///」 ズボズボ ズボッ 凪「んんッッ泣」 立花「ディルドで慣らしていかないと厳しい」 ズボズボ 凪「痛い泣」 工藤「調整しておきます」 2本だと思っていた指はどうやら1本だったらしい どうしても日によって痛みの感じ方が違うみたいで、今日はダメな日みたい。 立花「入らないんじゃあ仕方ないな」 スッ…… あれ……… 立花「今日はおしまい」 凪「…………」 立花「この穴の狭さじゃ治療進められないな」 凪「…………」 立花先生はそれだけ言って治療室から出て行った…… 工藤「……凪君、身体拭いて着替えよう」 ホントに治療おしまいなんだ…… なにも……してない…… 退院どころか……この部屋から出るチャンスも少なくとも1日は伸びたよね…… 今日は呼吸もちゃんと出来なかった…… ・ ・ ・ ベッドへ戻る途中にデスクに山本先生が座っているのが見えて足を止めた そんな僕に気がついた山本先生が手招きをして僕を呼んでくれ、吸い込まれるように近づいた 山本「治療入れなくてごめんね」 優しく手を包み込んでくれる山本先生に涙が溢れて止まらなくなった 凪「ヒック……っ…ぐすん…ぐすん…泣」 山本「治療辛かった?」 凪「グスン……でき…なか…った…」 山本「出来なかった?」 凪「呼吸も出来なかったし…グスン……痛い…って…ずっと…なった泣」 山本「そっか……。でもそれは凪が悪いんじゃないよ?」 凪「グスン…………」 山本「呼吸調整してあげられなかった先生達が悪いし、痛いってなっちゃったのなら、治療までの下準備をしなかったこっちの責任」 凪「グスン………」 山本「不安にさせちゃってごめんね。先生達ちゃんと治療が進むように考えるからね」 凪「……ぐすん……ぅん……」

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