13 / 19
第13話*
次になめらかな肌に手を這わせ、胸の突起にむしゃぶりついた。ほどよく弾力のある乳頭を舌の上で念入りに転がしてやる。すると、次第にそこがぷっくり尖り出てきた。清楚な薄桃色だった場所が艶やかなルビーのように変化してくる。
「う……ん、ん」
カリッと歯を立てたら、綾人が軽く身じろぎした。逃げるように寝返りを打ち、色っぽい呻き声を出す。
それでも、起きる気配はなかった。そう言えば、寝る前に時差ボケ防止の睡眠薬を飲んでいたのを思い出した。道理で全然起きないはずだ。仮に起きたとしても、薬が残ってまともに動けないだろう。
宏実は思い切って下着までをも抜き取った。ほぼ全裸の綾人を上から覗き込んだ。
(やっぱり、兄貴だなんて思えない……)
自分とは全然違う。何から何まで全部綺麗だ。生々しいはずの陰部でさえ、宗教画のような神々しさを感じてしまう。
宏実はごくりと喉を鳴らし、片手でそれを掴んだ。思った以上に硬くて熱い。薄い茂みに隠された陰部は、直接触れる前から既に反応していたようだ。
軽く上下に扱いてやると、より硬さを増して力強くそそり立った。赤黒く膨張していき、ぬるぬるした淫液が滲み出て、手のすべりをよくしていく。
「うう、ん……あん」
次第に眠りが浅くなってきたのか、綾人が夢うつつに喘ぎ始めた。しきりに寝返りを打ち、もぞもぞと太ももを擦り合わせている。生理的な反応なのかもしれないが、宏実の目には誘っているようにしか見えなかった。
どうにも我慢できず、大きく口を開けて綾人のものを喉奥に咥え込む。
「っ……あっ!?」
さすがに刺激が強かったらしく、綾人がハッと目を覚ました。
ともだちにシェアしよう!