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第13話*

 次になめらかな肌に手を這わせ、胸の突起にむしゃぶりついた。ほどよく弾力のある乳頭を舌の上で念入りに転がしてやる。すると、次第にそこがぷっくり尖り出てきた。清楚な薄桃色だった場所が艶やかなルビーのように変化してくる。 「う……ん、ん」  カリッと歯を立てたら、綾人が軽く身じろぎした。逃げるように寝返りを打ち、色っぽい呻き声を出す。  それでも、起きる気配はなかった。そう言えば、寝る前に時差ボケ防止の睡眠薬を飲んでいたのを思い出した。道理で全然起きないはずだ。仮に起きたとしても、薬が残ってまともに動けないだろう。  宏実は思い切って下着までをも抜き取った。ほぼ全裸の綾人を上から覗き込んだ。 (やっぱり、兄貴だなんて思えない……)  自分とは全然違う。何から何まで全部綺麗だ。生々しいはずの陰部でさえ、宗教画のような神々しさを感じてしまう。  宏実はごくりと喉を鳴らし、片手でそれを掴んだ。思った以上に硬くて熱い。薄い茂みに隠された陰部は、直接触れる前から既に反応していたようだ。  軽く上下に扱いてやると、より硬さを増して力強くそそり立った。赤黒く膨張していき、ぬるぬるした淫液が滲み出て、手のすべりをよくしていく。 「うう、ん……あん」  次第に眠りが浅くなってきたのか、綾人が夢うつつに喘ぎ始めた。しきりに寝返りを打ち、もぞもぞと太ももを擦り合わせている。生理的な反応なのかもしれないが、宏実の目には誘っているようにしか見えなかった。  どうにも我慢できず、大きく口を開けて綾人のものを喉奥に咥え込む。 「っ……あっ!?」  さすがに刺激が強かったらしく、綾人がハッと目を覚ました。

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