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48 巣作り※

巣の真ん中で、しばし達成感を味わっていたが、また体が疼き出し、片瀬の匂いたちに顔を埋めたまま、ズボンをパンツごと下ろした。 匂いを嗅ぎながら、立ち上がったそこを数回擦っただけで俺は白濁を吐き出した。 当たり前に、片瀬の服にかかる。 あ…、やばい。 はやく片付けて、服を洗わなくては…、と頭では分かっているのに体はもっとと昂る。 そのまま、後孔に指を入れると、中は自分でもわかるほどぐちょぐちょに濡れていた。 その粘液も糸を引きながら、ポタポタと片瀬の服たちを汚していく。 今見られたら、俺、終わるんじゃないか? 自惚れでなく、片瀬は少なくとも俺を好いてくれていると思う。 けど、買い出しに行ってる最中、自分の服を汚しながらオナっているおっさんなんか見たら、100年の恋も冷める。 っていうか、俺だったら幻滅する。 そう思うのに、ては全然止まらないのだから、ヒート中の性欲って怖い 自分の指では中々、良いところを探り当てられず、時間がかかったが、中でも達してしまい、また片瀬の服を汚した。 夢中で自分の中を擦っていると 「何やってんすか」 と、待ち望んでいた奴の声が聞こえた。 顔を上げると、寝室の入り口で買い物袋を持った片瀬が立っていた。 冷たい目で見下ろしている。 「あ…、ごめっなさ…」 俺は半泣きで謝りつつも、手は止められない。 情けなくて本当に泣いてしまいたい、が。 「とうまぁ…、助けてっ、中届かない」 ぐちゅぐちゅとわざと音を立てて中を掻き回すと、片瀬がため息をついてベッドに近づく。 片瀬の匂いが近くなり、俺はより、自分からフェロモンが出るのを感じる。 「呼んでって言ったのに、俺そっちのけで楽しんでるから怒ろうと思ったのに 巣作りして可愛く強請られたら許しそうになる」 片瀬が愛おしそうに頭を撫でるので、その手に擦り寄りつつ「こっちも触って」と後ろを指で広げる。 「ありえん…、番がエロすぎる…」 と、片瀬が頭を抱えている。 「冬馬」と俺が呼ぶと「覚悟しろよ」と片瀬が服を脱いで、俺の上に覆い被さる。 唇を奪われながら、片瀬の指が俺の肌を滑るだけで、何度か吐精したはずのソコは立ち上がって、ダラダラと期待の粘液を溢す。 「あ、冬馬ぁ、下の服、汚しちゃう」 「はっ、もう手遅れだろ。 秋さん、何回汚したんだよ」 と、片瀬に言われ、俺は羞恥と自分がしたことを思い出して、顔を真っ赤にした。 「はあ、今日の秋さん、煽りすぎじゃない?」 片瀬にため息をつかれてしまった。 確かにどこかのネジが外れてしまってるかも。 「ごめ…」 と、俺が言いかけると、また唇を深く奪われた。 息も絶え絶えになっていると 「謝らないで。最高って意味なんで」 と片瀬が笑った。 その顔に不覚にもときめいてしまった。

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