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第55話 離れて眠る夜13

 4ー13 ご褒美  「ふふっ・・おねだりとは、はしたないな、ルルシア」  アーキライトが僕の胸の先端を指先で捏ねながら笑う。  「ここだけでいける筈だろう?」  「む、むりぃっ!」  僕は、泣きながら声を上げた。  僕は、もういきたくて。  我慢できない!  僕は、恥ずかしさに身体中を熱く火照らせながら、アーキライトに哀願した。  「お、ねがい・・いかせてぇっ!」  「だめだ」  アーキライトは、冷たく言い放つと、両胸への愛撫を続けた。  アーキライトに舌で転がされ、じゅうっと吸われて。  その度に、僕は、喘ぎ乱れた。  「ひぅっ!」  僕は、ぶるっと体を震わせて白濁を放った。  アーキライトは、僕の下腹に溜まった白濁へと顔を寄せると赤い舌で僕の吐いたものを舐める。  僕は、羞恥に思わず目をそらした。  アーキライトは、ごくりと喉を鳴らしてそれを飲み込むと赤い舌先で唇を舐めた。  「うまい。お前のは、甘くて美味しいな、ルルシア」  「あぁっ・・」  僕は、ぐったりと体を横たえたまま涙を流していた。  アーキライトは、僕の頬に舌を這わせると涙を舐めた。  「お前の涙は、格別だ。だが、泣くな」  アーキライトが僕の頬に唇を寄せる。  「お前が泣くのを見るのは、胸が痛む」  「なら、もう、こんなこと、止めてくれよ!」  僕は、アーキライトに訴えた。  「僕は・・こんな、こと・・」  「まだ、言うのか?ルルシア」  アーキライトが冷ややかに僕を見つめた。  「こんなにも感じていながら、まだ、私を拒むのか?」  「拒むよ!」  だって。  僕のせいで、アーキライトが苦しむことになったりしたら!  そうなるぐらいなら、僕は、一生、1人で暮らした方がずっといい。  アーキライトが僕の目にかかる髪をそっと指先で払った。  「父が何を言ったのかは知らない。だが、そんなこと信じて私を捨てるのか?」  「それは・・」  僕が言い淀むとアーキライトがふっと口許を緩めた。  「もう、父のことは、気にするな、ルルシア。私のことだけ見ていろ」  そういうとアーキライトは、僕の両足を広げてその間に体を入れた。  「ここも自分で弄ったのか?ルルシア」  僕の体を折り曲げるとアーキライトは、僕の恥ずかしい場所を覗き込んだ。  「期待しているのか?ひくひくして・・私を欲しがっているようだな」  「あっ・・そんなとこ、見ちゃ、いやっ!」  僕は、両手でそこをアーキライトの目から隠そうとした。だが、アーキライトは、僕の両手を掴んでまとめて僕のシャツで縛った。  「胸だけでいけたら、ご褒美という約束だったな、ルルシア」  アーキライトがにぃっと唇を歪めた。  アーキライトは、そのまま舌を突き出すと僕のさらけ出された後孔へと迫った。  「いやっ!」  僕は、アーキライトを止めようとした。  「そんなこと!」  だが、アーキライトは、ためらうことなくそこへと舌を這わせた。  ぴちゃぴちゃと音をたてて味わうように舐めるアーキライトに僕は、涙ぐんでいた。  

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