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第58話 愛とダンジョン2

 5ー2 番紋  「なんで?ダンジョンコアって・・」  問う僕にアーキライトは、僕をベッドに押し倒しながら話した。  「このダンジョンは、私の祖父のダンジョンでね。太古よりの取り決めでここは、祖父の一族以外の力が及ばない場所になっている」  「それって・・僕の力が使えないのも」  「そうだ」  アーキライトが僕の頬に口づけすると、僕が体を隠していた布をとり、ベッドに押し倒した僕の体を暴くと目を細めた。  「ああ、番紋がほぼ、完成したようだな」  「つ、がい紋?」  僕は、体を両手で隠しながらアーキライトにきいた。  「何?それ」  「私の体に淫魔の血が流れていることは、知っているな?」  アーキライトが僕の胸元に指を沿わしながら囁いので僕は、こくん、と頷いた。  「私の母は、淫魔だったが、その父、つまり祖父は、竜族の長だった。私は、母の淫魔の血をより濃く受け継いだが、竜族の血も確かについでいる」  アーキライトは、僕の胸の突起を指先で弄びながら話した。  「竜族は、情の深い生き物で生涯ただ1人の相手としか番うことはない。そして、淫魔は」  アーキライトの指先が僕のぽってりと赤く腫れた胸の先端を摘まみ上げたので僕は、すぐに感じてしまい甘い声を上げた。  「ふぁっ!」   「淫魔は、普通、特定の相手を作ることはない。淫魔が特別な相手を作るのは、繁殖期に子を成すときだけだ」  アーキライトは、僕の胸をちゅっと吸って舌先でそこを転がす。  もう、ずっとそこを愛撫され、感じやすくなっている僕は、もう、極めていた。  でも。  僕が精を吐くことはなかった。  涙ぐんでいる僕の頬を優しく撫でてアーキライトは微笑んだ。  「いい子だ。すっかりメスいきできるようになったな」  「ぅくっ・・」  僕は、涙を流していた。  「こんな・・体、変えられて・・僕、もう・・」  「そうだ。私が、お前の体を作り替えたんだ」  アーキライトが白い指先で僕の涙を拭った。  「そのための淫紋だ」  アーキライトは、泣いている僕の頬を撫でながら口許に笑みを浮かべる。  「8年前のことだ。お前を初めて見たとき、私は、衝撃が走るのを覚えた。なぜなら、お前は、私の探していた唯一の相手だったから」  

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