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第67話 愛とダンジョン11
5ー11 おねだり
というわけで。
僕たちは、母さんのすすめで昼ご飯を一緒に食べることになった。
でも。
僕は、もう、一歩も歩けなくて。
立ってるだけでも精一杯だし!
「私が抱いていってやろうか?ルルシア」
アーキライトが助け船を出してくれた。
いや。
助け船なのか?
もともと、こいつが元凶だし!
僕は、アーキライトの手を払った。
「いらないよ!」
「あらあら、ケンカしてるの?ルルシア」
母さんが呑気げに僕に微笑んだ。
「ケンカするほど仲がいいとはいうけどね。ほどほどにするのよ、2人とも」
僕は、アーキライトに話があるからといって魔王のおっさんと母さんに先に食堂へと行ってもらった。
2人が去るのを見届けてからアーキライトに向かい合った。
「アーキライト!」
「なんだ?」
アーキライトが僕のことを抱き寄せる。そのちょっとした動きで僕の体は、反応して。
「ぅあっ!」
後孔が突起を噛み締めてしまい、僕は、また、極めてしまう。
いってしまってアーキライトにしがみついてびくびくっと体を震わせている僕を抱いてアーキライトが意地悪にきいた。
「何回いった?」
「うるさいっ!」
僕は、アーキライトの手を払うとその場でズボンと下履きを脱ぎ去った。
アーキライトがにぃっと笑う。
「ここでやるのか?ルルシア」
「ちがうよ!」
僕は、貞操帯をなんとか外そうとしたが、外れそうにない。
涙目でアーキライトを見て僕は、哀願した。
「お願いっ!これ、外してっ!」
「おねだりか?」
アーキライトが僕に告げた。
「上手におねだりできたら外してやってもいいぞ」
僕は、くっと低く呻いてから、アーキライトにお願いした。
「お願い・・します、アーキライト。僕の貞操帯を、外して下さい・・」
「45点」
はいっ?
点数低くない?
「もっと、ちゃんとおねだりして」
アーキライトに促されて僕は、少し考え込んだ。
おねだりって!
どうやればいいんだよ!
「あっ・・アーキライト、兄さ、ん・・お願い・・これ、外して?」
「50点」
冷たく言うアーキライトに僕は、目尻に涙を滲ませて必死にすがった。
「アーキラ・・アーク、外してくれたら、なんでもするからぁっ!お願い!」
「まあまあ、かな?」
アーキライトが僕の尻をつぅっと撫でた。
僕は、それだけでびくっと体が揺れてしまう。
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