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第8話
週二回抱いていいと頷いた割に、世一は快感に臆病だと感じていたが、俺に止める気は湧かなかった。
怖がらせないように抱きしめながらペニスに触れると、世一は腰を浮かせた。
「あっ♡、……だめ♡」
逃すまいと腰から抱きしめてやると、気持ちよさそうに背を反らした。
「何処が駄目なんだ」
舌先で世一の乳首を攻めながらペニスを優しく片手でしごいてやると、世一はオクターブ高い声で啼いた。
「んんん♡っ、……ああぁ♡」
「気持ちがいいか、世一?」
「きっ……きもち、いいっ♡」
やはり世一は愛らしかった。
言葉は身体と同じように素直で、抱き甲斐がある。
前回は挿入無しで終えてしまったが、今晩こそ世一の中を堪能したい。
「さえっ♡……まってぇ♡」
また潮を噴いて中断したら、今度こそ俺も後悔をしそうだったので待つことにした。
すると世一は俺の下半身に顔を持っていき、そのまま口に加えた。
「!!」
上手いとはとても言えないフェラチオだったが、絵面がいやらしいく、クるものがあった俺は反応した。
俺が反応したのが嬉しいのか、世一は懸命に舌技に集中していたが、彼の腰が揺れているのに気付いた。
世一の両手を掴んでキングサイズのダブルベッドに転がしたら、俺が何を望んでいるかを理解したのか、両足を両手で抱えた。
「……さえ♡はやくいれて♡」
その可愛らしさに俺の理性が飛びそうになったが、必死に押し殺しで世一に覆いかぶさりゆっくりと中に挿入った。
「んん……♡、あああっ♡♡」
挿入れたと同時に世一は絶頂を迎えていた。
肛門の中の壁はほぼ筋肉で出来ているし、受け入れ経験のある世一の中はとても気持が良かった。
絶頂を迎えた筋肉の伸縮により、快感をより感じていた俺も一緒に果ててしまいそうになり、既のところで堪えた俺は溜息を吐いた。
「……さえ、おれのなか。きもちよくないよな?」
俺の溜息の原因をそう捉えたのか、不安そうに世一は聞いてきた。
「まさか。……情けないが、果てそうになった。」
こんなにも好きな相手の中がこんなにも気持がいいものだということを初めて知った俺は、素直に白状した。
「動いていいだろうか」
「うん。うごいて、さえ」
「優しくする」
ゆっくりと優しく腰を揺すり始めた俺は、最後果てるときには強くしすぎたのか、世一の腹には彼の果てた汚れが数回分残っていた。
「……はぁ♡……はぁ♡」
必要最低限のものしか置いていないため、部屋には世一の息遣いが、より響いていた。
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