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第14話

「士道、まだ居たんだ」 世一が起きてもまだ士道は部屋に居た。 「居ちゃ悪いかよ」 「いいんじゃないか、冴が追い出さないんだから」 「だよな♡」 こんなに仲良く見えて、士道と世一はほぼレイプのようなセックスを交えた関係だったらしい。 俺が見た限りでは世一は自ら受け入れていたように見えたが、実際はそうだったと聞いた。 士道は結局俺の作った夕食を食べてから帰った。 「士道はもう部屋には来ないと思うよ」 食器を世一が洗ってくれているときにそう言った。 「何故そう思う」 「俺がエッチの相手になれば、部屋には来ないって言ってたから」 なるほど。 士道も世一の良さに気付いたらしかった。 潔世一はとんでもない魔性らしい。

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