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 妖精と言われても誰も否定しないだろう柔らかい雰囲気を纏うヨシュアのことが、もっと知りたいと思うようになっている。  今まで他人に執着したことのなかったトーマにとって、最初のうちはただただ驚きでしかなかった。  そしてヨシュアへの興味は、徐々に恐怖へと変わっていった。  彼を自分のルーティンへ組み込んでしまい、自らのルーティンを壊してしまうかもしれない。それを何よりも恐れていた。  ただの臆病なだけかもしれないが、トーマはいつもと違うことは嫌でしょうがない。  けれども時が経つにつれ、ヨシュアへの興味はより一層強いものとなっていった。

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