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よく晴れた休日の朝。トーマはいつもと同じ時間に目を覚ました。
普段であれば着替えて朝食を摂っているが、今日は着替えを終えるとすぐに玄関へと向かっていった。
「おはようございます、トーマさん」
「おはようございます、ヨシュアさん」
休日には絶対にしないやり取りをしている。何気ない普段のしているものと同じであるが、トーマには少し違和感があった。
「トーマさん、どうかしましたか?」
「い、いえ。大丈夫ですよ」
「じゃあ行きましょう。僕、行ってみたいところがあるんです」
「ではそこへ行きましょう」
二人並んで歩き出し、家を後にした。
こうして誰かと並んで歩くのはいつぶりかというくらいしていない。それに加えてヨシュアと出かけるのは初めてのことである。
常に初めてのことには不快感が付きまとっているが、今日は一切ない。むしろ、嬉しさに溢れている。
思っていた以上にヨシュアと親しくなりたかったのだろうか、と自分のことをトーマは心の中で笑っていた。
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