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案内されて着いたところは、通ったことのない道にある行ったことのないカフェであった。テラス席には色とりどりの花が並んでいる。
どうやらヨシュアはこの光景が目的だったらしい。目にした途端、いつもより花を舞わせているように見える。
トーマは思わず微笑んでいた。
「俺が注文してきます。何がいいですか?」
「あっ、僕も一緒に行きます。メニューが分からないので」
そう言われ、トーマはヨシュアとともに歩き出した。
休日の早い時間であるためか、人はあまりいなかった。すぐに順番となった。
「エスプレッソをお願いします」
「えっと僕は、カフェ・クレームをお願いします」
「かしこまりました。お席までお持ちいたしますね」
会計を済ませ、二人はテラス席へと向かっていく。この辺りは暖かい気候とはいえ、今の時間はまだ少々寒い空気であるため、ほとんど人はいなかった。
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