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「あっ! ここがいいです!」
ヨシュアがそう言って座った席は花の配色の境目で、他の場所よりも多くの花々が間近で見える。
「あっ、もう座っちゃってた」
「俺はどこでもよかったので大丈夫ですよ」
トーマはヨシュアの向かい側に座り、楽しそうに眺めている姿をそっと視界に入れる。
しばらくすると、店員は二人分のカップを持ってやって来た。
「ごゆっくりお過ごしください」
静かに去っていき、再び二人だけの時間となった。
トーマは見慣れない景色を、改めてぐるりと見渡す。
「それにしても、ここはまるで花屋のようですね」
「そうなんですよ! 優雅なひと時を過ごすというのがコンセプトのようで、前にお客さんからお話を伺ってて興味はあったんですけど、その……カフェは今まで行ったことがなくて。一人だと心細かったのでトーマさんとご一緒したかったです」
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