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「ヨシュアさん、今日はこうしてご一緒できて嬉しいですよ。こうして美味しいものを口にできていますし、新たな発見ができましたし」 「ほ、本当ですか……? よかった……」  ヨシュアに笑みが戻ってくると、彼の周りに淡いピンク色の花が舞っているように見えた。  時折見える花はまるで本物のような印象を与えられ、けれども地に触れると同時に跡形もなく消えていってしまう。不思議なものだ。  ヨシュア本人は気にしている様子はないので、きっとトーマが勝手に見えているものだと思っている。 「ヨシュアさんは、休日は何をしていますか?」 「休日……。僕、仕事でも家でも花に触れることしかしていないですね。生きがいなのでとても楽しいですよ。それと、夢を叶えるために今は懸命になっている状態です」 「夢とは……?」 「世界のどこかにある、花の舞う街へ行くことです。どこにあるのか、そもそも存在しているかは分からないですけど、空いっぱいに花が舞う光景を、一度でもいいから見てみたいです」 「素敵な夢ですね。ヨシュアさんの夢、絶対に叶ってほしいです」 「ありがとうございます!」  満面の笑みを浮かべるヨシュア。淡い色がいくつも浮かび上がってくるその表情は、トーマの顔を優しいものにさせていた。

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