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「無理するな」  再度言われ、 「無理じゃない!」  自棄気味に返して、ぱくっと口に咥えた。勢いで口のなかに入れたのが、喉奥まで届いてしまい、ケホケホっと(むせ)る。  それでも、驚いたことに。  入りきってない!  長大さに戸惑っていると再び、 「だからーー無理しなくていいぞ」  と言われ、今度はすごすごと、引き下がった。口を離してどうしようか考えた末、ぺろぺろと舐めることにした。  ふふっとイオの笑う声が聞こえた。 「なにっ?」 「いや……」  彼は、擽ったいだけだと思った。  正直、稚拙であると。  しかし、それが可愛すぎて、余計にものがある。すぐに達してしまいそうな気さえした。  それを誤魔化す為に、トールのつるんとした尻に触れた。  自分の眼の前に、触ってくれとばかりに丸見えの後口が。これを弄らない手はない。と言うより、元からそういうつもりの体勢だった。  指先で円を描くように回りに触れる。自分の昂りを舐めるトールと同じように、イオもぺろぺろと舐める。 「あ……ん」  触れられ始めてから我慢して行為を続けてきたが、遂に声が漏れてしまう。それでも、懸命に続ける。  本当に可愛い奴め……、そう思うと余計に悪戯したくなる。両手の指先でそこを押し広げ、固く尖らせた舌を差し入れる。 「や……」  小さく喘ぎを漏らしつつもイオの更に大きくなっていくそれを舐め続ける。  しばらく、お互い行為に没頭していた。先程吐きだして萎えたトールのそれもまた力を持ち始めた。  突然。 「ひゃぁぁん」  トールが甲高く鳴く。 「どうした」 「え……今……」  口を離し、ちらっと二人の身体の隙間からイオのほうを見る。 「……ううん、何でもない」  今、背中に何かが……。  さわり……と何かで背中をひと撫でされたーーような気がした。  いろいろ耐えながら続けていたのに、そんなことをされては堪らない。  イオだろうと思った。彼がその手で撫でたのだろうと。しかし、そうではなかったようだ。彼の両手は自分の尻の狭間にあり、思い返してみても、確かにその瞬間もそうされていたような気がした。  気の……せい?  そう思うことにして、もう一度そこに口をつけようとする。 「トール、もういい」 「え? だって、イオ……まだ」  自分がされたことと同じことをしてあげたいと思っていた。あんな風に飲めるかはわからないけど、それでも、吐きだすくらいに気持ち良くしてあげたかった。 「……気持ち、良くない?」  止められてしまったのは、つまりそういうことなのだろうと、哀しくなる。 「いや、正直、もう持ちそうにない」 「じゃあ」  一瞬顔を輝かす。 「ーーお前の、ここに入りたい」

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