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   ん…………?  頭でもう一度噛みしめて。 「ムリーーっっ」 「大丈夫だ。お前のここはもう充分(ひら)いている」  確かめるように指先を軽く埋め込む。 「そ、そういう問題じゃー……」  自分で迎え入れることになるその体勢は初めてで、どうしようもなく恥ずかしい。逃げようとするが、がっしりと腰を掴まれた上に、そそり立つ熱を後口に宛がわれた。  下からぐぐっと突き上げられる。 「ああぁぁぁぁ~~っっ」  今までより更に奥へと一気に突っ込まれた。内蔵が破れるのではないかと思うくらいに。  ぎゅうっと抱き竦めるられ、肩口を噛まれた。 「いやぁぁ」  同時に今まで戒められていたトールの熱も解放された。しゅるるーっと音を立てて尻尾は何処かへ行ってしまう。  全ての刺激がそこへ集中し、今まで抑え込まれていたものが、一気に放出される。熱い白濁がトールの腹は勿論、胡座をかいているイオの太腿をも濡らした。  身体中の力が抜けてしまうような快楽を感じ、今は呆けた状態になってしまっている。自分から動くことすらできない。  しかし、これで終わりではなかった。  まだ繋がったまま、トールの身体を回転させた。今度は向かい合って座るような体勢だ。  何も残らないくらいに吐き出したばかりのトールには少しの動きすら強い刺激になるというのに。まだ終わらないイオは、その体勢のまま何度も何度も強く突き上げる。 「や、もう、やぁっっ」 「すまんな、トール」  抗議の言葉は熱い口づけで塞ぎ、背骨が折れそうな程に抱き竦めながら。終わりがないのではないかと思うくらいに長く、突き上げられ揺さぶられ、そうして、やっと、終わりを迎える。  繋いだ唇を軽く「ん」と振動させ、熱い迸りをトールの最奥へと注ぎ込んだ。

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