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陽の光の中、彼方のすべてが晒させる。身体の中心がすでに昂りの兆しを見せているところも。それに気づいて隠そうと動いた左手は煌に捉えられ指を絡ませてくる。右手で……と思ったが、煌が身体で覆い被せてきた。滑りこむ隙間もないほど密着させて。
(あ……煌さんの……)
自分のそこに煌の昂りを感じどきんっと心臓が跳ね上がる。煌のそれは彼方以上に熱く怒張しているようだった。
煌の頭が喉元に埋まる。
何処も彼処も唇で愛撫するように吸い上げられながら下りていく。胸に留まり口に含まれた乳首はころころと舌で転がされている。
「ん……っはぁ……っ」
甘い吐息が漏れる。
指を絡ませ繋がれた手も唇での愛撫も今までになく丁寧で優しく感じられた。
深く愛を感じる……とでもいえばいいだろうか。
想いが通じあった後のセックスはなんだか妙に気恥かしくそして快感の度合いが違っていた。
自分の気持ちに悩み、煌の気持ちが自分にはないと思っていた時には、快感に流されながらも辛さや後ろめたさもあった。
唇は更に下へと下りていく。空いた手に胸を弄られながら臍まわりを舌が這いまわっているのを感じた。そしてその下のもうだいぶ芯を持った彼方の昂りは、今まで感じたことのない生温かい感触に包まれた。
「こ……こうさん……っ」
煌に口に含まれたのだと気づいた。その行為は初めてことで、いつも手でされ煌のと擦り合わせるくらいだった。それはそれで気持ち良かったがそれ以上の快感が押し寄せてくる。
ぞくぞくっと背筋に電流が駆け上る。
「気持ちいいか?」
咥えたまま話されたら堪らない。
「煌さんっだめっ」
初めてシチュエーションと気持ち良さにあっという間に限界がきてしまう。
「いつもより早いな。いいよイッて」
(そんなっムリっ!)
そう言いながらも煌は口を離さない。煌の口の中に放つなどとてもできないと思ったがちゅうっと吸い上げられては我慢もできない。
「んんん〜っっ」
頭のてっぺんから足先までに力が入り彼方は煌の口の中に欲望を放った。
大きく息を吐き身体が脱力する。快感の余韻に一瞬浸ったがはっと気づいた。
「煌さんっ」
「なに?」
時はすでに遅し。
「今……飲みましたね」
煌はふふんっと鼻を鳴らすと、見せつけるように自分の唇を舐めた。
(うぁぁぁ~なんかヤラシイ〜)
なんだか黒王子の色気が増したような気がする。
(もしかして、本当に今まで遠慮してたってこと? おれの気持ちがわからなかったから?)
「おーい、なに呆けてるんだ。これで終わりじゃないぞ」
がぶっと肩を噛まれ舐められた。
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