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邂逅 #7
昼休みの時間となったが、ふと竜士が気が付くと、碧が教室にいないことに気が付いた。
「ね、瑞江くん何処に行ったか知ってる?」
まだ名前も覚えていない隣の席のやつに聞いてみた。
「さぁ?瑞江くんの事だから、もう帰ったかもね…あ、でも、スクバあるからいるかな?」
「ふーん、瑞江くんって、よく学校さぼるんだ?平気なの?」
「瑞江くん、頭いいからサボってもぜんぜん成績トップのほうだしな、単位だってさあ…ね」
「何なに?」
「だって瑞江くんってさ、ここの校長の親戚だから絶対落第しないっていう噂だよ。それに、先生もしからないしな」
「親戚……?そうなんだ」
「あれ?知らないの?相沢くんって瑞江くんの友達じゃないの?だって最初挨拶してたじゃん?」
「……ああね、友達っていうか、まあ、少し知り合い程度」
竜士はそう言いながら、だから碧に対して教師は何も言わないしまるで腫物にさわるみたいな感じで接しているのかと、不思議だったが色々合点がいった。
「瑞江なら保健室へいったぞ」
まるでクラス委員そのものっていうような眼鏡のやつが、竜士たちの話を聞いて教えて来た。
「ありがとう。ねえ、君ってもしかしてクラス委員?」
「……え?そうだけど?」
「あ、そうなの?」
本当にそうだった。マンガみたいじゃないかと竜士はちょっと笑う。
すると、さっきまで話していた竜士の隣の席のやつが、
「でしょでしょ?誰が見てもコイツ、クラス委員って感じでおもろいよねえ」
そう言いながらゲラゲラ笑っていた。
「ちょっとお前、しつれいだろ!」
って何やら言い合いになる2人を置いて、竜士はさっさと教室を出た。
(さて、保健室へ行くとするか。保健室、保健室……って何処かな?)
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