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Confinement #1 ※
※この章はほぼ全編にわたり性表現、暴力表現あり
……
…………
碧が気が付くと、何処か薄暗い場所にいた。
頭がぼんやりとして目が霞んですぐには自分がどうなっているか分からなかった。
(ここは何処?目が霞むし身体も伸ばせないし……?)
碧の手は自由にならない。腕が後ろ手になっているようだった。その後ろ手になっている手を動かしても、かちゃかちゃという金属音がするだけで全く動かない。
(…手錠?)
足も何かに拘束されているようで全く動かせなかった。
(……どうなっているんだ?)
碧は自分の覚えている限りのことを思い出していく。
(家の前で、そうだ、家の前までは歩いて来たのは覚えているそれで………?なにか首に)
首にちくりとした痛みがあった。
(……そこから分からない。だけど、きっとそこで、何かされて、ここに無理やり連れて来られたってことか?)
暗い部屋の中にいるせいで時間が全くわからなかった。
その時。どこからか足音が近づいて来た。
伝わる音の振動で碧は、固い床の上のようなところへ転がされているというのが分かった。
すると、
「目がさめたか?」
男の声が聞こえた。碧はその声のするほうを見る。
──誰かがいる。
だけど碧はそれが誰だかわからない。
『誰…』
碧は声を出そうとしたけれども、口が何かで塞がれていて声は出ず呻くばかりだった。
(くそ、声出せない。ガムテープかなにかで塞がれてた!)
手が縛られてその確認もできない。
男が床に転がっている碧を見下ろす。その顔はあたりが暗くて碧にはよく見えなかった。
(誰なんだ……)
その男がぐいっとかがんで転がっている碧に顔を近づけて
「久しぶりだなあ。瑞江碧」
そう言って低く笑い声を上げた。
(この声……聴き覚えがある)
何処だったか誰だったか。碧は必死で思い返す。
「さあ。お前をどうしようか?」
その時、部屋がぱあっと明るくなった。どうやら男が部屋の壁の照明を付けたようだ。物凄く明るいという訳ではなく、壁の間接照明が付いただけで、どちらかといえばまだ暗い。だけど、先ほどから暗い部屋にいた碧にはとても明るく思えた。
そして男の顔がはっきりと見えた。
(こいつ……)
それは宮田だった。
(……宮田)
碧は竜士が『宮田は、碧を狙っている』と言っていた言葉を思い出す。
「手足は、このままでいさせてもらうよ。お前、自由にすると危ないからな」
宮田はものすごく嬉し気に話しながら、手に持っているナイフでピタピタと碧の頬を撫でる。
「じゃ、こうしよう」
いきなりそのナイフで、碧の服を襟元から真下へ裂いた。
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