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All the Pieces #8
………
……
「……俺は、伯父さんにそんなに似ているのか。父さんにはいわれたことはあまりなかった。そう言われて、昔ばあさんに似ていると言われていたのを思い出したよ」
碧は部屋に戻ってもずっと押し黙ったままだったが、ぽつりと呟いた。
碧の家には伯父の情報があまりにもなかった。まず、伯父の光紀の写真が殆ど無い。
おそらく碧の父が隠してしまっているのだろうと思われた。
「だけど、竜士のお父さんに、伯父さんと俺が似ていると言っていたその表情がとても気になって。顔をみていると、俺が俺ではなくなるような。何かに触れそうな。不思議な気持ちになった」
「碧ちゃんは碧ちゃんだよ。他の誰でもない。親父は、昔の恋人にこだわり過ぎてる」
「そうだね、過去は過去……時間は進んでいるから」
碧はまるで自分に言い聞かすように小さく言う。そう言って無理に碧自身を納得させているようだった。だけど、そうしたことで、やっと心を落ち着かせることができた。
「そうだよ。そんな過去な話はいいんだ。これからのことを考えよう」
先ほどとは打って変わって元気な表情で明るく言い放った竜士だった。
「これからって?」
竜士は碧を引き寄せて碧の顔をじっと見つめる。
「碧ちゃんと俺の事だよ」
「竜士は、俺の事を知ってたってことだよね?」
「そう。だからはじめから言ってたじゃないか?」
「そんなことを言い出すやつは多かったから。信じてなかった」
碧に言い寄る輩は男女問わず多いだろうということは予想はつく。そんな一人と思われたのは竜士にとってはとても心外だったけれどもそれは仕方がないことだ。
「碧ちゃんは目立つからね。じゃあ。最初からきちんと言おう」
碧は静かにうなずく
「碧ちゃんのことは。中学の時にみかけてから気になってた。ずっとね。だけど、よく知ることになったのは。竜良と喧嘩して怪我をしたときだ。……親父は『あの子を見てると、昔を思い出す』って。その時、親父から碧ちゃんの事情を聞いたんだ……」
それで……
「竜良が碧ちゃんに執着して狙ってるって知ってしまったから。絶対に碧ちゃんを守ろうって思っちゃったんだよ」
……碧ちゃんの親父さんに直に言った。碧ちゃんを守るってね。
それで何とか碧ちゃんと同じ学校へ来たんだ。
そう竜士は説明をした。
「なんで?何故そこまでして俺を?」
「だって何度も言うけど、碧ちゃんに惚れちゃったから」
碧はしずかに目を伏せてからそっと見開いて、竜士をみつめた。
「竜士は、俺を何処まで分かってる?」
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