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All the Pieces #9

「すべて分からなくても……これから分かるから」 竜士は優しい声で答えた。 その言葉を聞き終えても、しばらく黙ったままの碧。しかし、やがて遠くを見つめるようにして話し始めた。 「……俺は、中学の時、男にレイプされて、殺されかけた。そして、そいつは……自殺した。そんな重たい過去があって、記憶も一部抜けてる……そんなめんどくさいやつだよ」 (記憶が消えてるのは自分自身が記憶に蓋をしているだけなんだ) 「………お前にそんな俺を受け入れられる?」 その蓋を開けるのは自らでしかないことは分かってはいた。だけど、そのまま記憶を消したままなかったことにするか、蓋を開けて見つけるのか。そのパンドラの箱をどうしたらいいのか碧には分からなかった。 「そんな事は関係はないよ?だって、俺は、碧ちゃんを好きになったんだから昨夜言ったじゃないか愛してるって。あの時の声は聞こえなかった?」 竜士はきっぱりと言い放つ。 ……愛してる……夢の中で言われていたあの声は 「じゃ、碧ちゃんは俺の事はどうなの?」 まるでその答えは決まっているって分かっているみたいだった。 だけど、碧はその返事をなかなか言い出せない。 「返事出来ない?俺の事は嫌い?」 じっとだまったままになっていた碧はそっと顔をあげて竜士をしっかりと見つめながら言葉を発した。 「嫌いじゃない…多分・・・」 ”……好きだ……” 碧の言葉は最後まで言えずにそのままキスに埋もれる。 .

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