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同じ 《涼香》

頭の中も五感も全て龍太郎で満たされるようだ。 背中の上から下まで、何度となく龍太郎の唇が触れては離れていく。 「んっ……はぁ」 ひとつひとつの刺激に、抑えようとしても声が洩れてしまう。 反応しまいと思っても触れられる度に身体が震えた。 「びくびくしてるね」 「っ……言うな、ばか」 「ふふ、背中も弱いのかなぁ?」 すーっと龍太郎の指先が背骨に沿って上から下に滑っていく。 また弱いところを知られるのが嫌で、我慢したいのに。 「や、だ……んぅっ」 くすぐったいような変な感覚に身体はどうしても反応してしまう。 バランスを崩して洗面台に手をついた。 「涼香ちゃん、可愛い」 ぎゅっと龍太郎は抱きついてくる。 素肌が密着して、また心拍が上がる。 あぁ、龍太郎も……。 体にあたる龍太郎のが形を示し始めていることに気づくとちょっと安心した。 俺ばっかじゃなく、龍太郎も同じ気分なのかなって。 「ね、お風呂でしちゃおっか?」 抱きついたまま、龍太郎は俺の締め直したばかりのベルトを外していく。 風呂でするのはどうかと思うけれど、今更龍太郎の部屋に戻るのも無理だ。 無言で頷くと、顎をすくわれそのまま唇を重ねた。

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