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告白8《涼香》

次の日。 朝からうだるくらいの暑さの中、講習の為に登校した。 教室に着き、席に座り、荷物を整理する。 「おはよー!」 まだ少し鼻にかかった、けれども元気いっぱいの声が聞こえ顔を上げた。 「おはよう」 昨日よりもだいぶ元気そうな龍太郎の姿にほっとした。 「!! ちょっと、心臓止まるかと思った……」 「どうした?」 「いや、もう……涼香ちゃんの笑顔の破壊力……」 口元を押さえて照れてしまう龍太郎に、俺の方まで気まずくなる。 「お、大げさだ」 「あぁ~、もう大好き!」 かと思えばいきなり抱きついてくる。 「お、おい! 落ち着けよ、離せ……!」 「病み上がりなのに、朝からずいぶんと元気そうじゃない」 揉み合っていると、いつの間にきたのか吉良がすぐ横で腕を組んで俺達を見ていた。 「何だよ吉良。羨ましいからってつっかかって」 「ほんとごきげんな思考回路だね。ほら、文化祭から噂広まってるの知ってるでしょ?」 吉良に言われて気付いたが、クラスの連中がちらちらと俺達を見ては小声で話しているのが見えた。 「俺と涼香ちゃんがラブラブなのは事実だもんねー?」 「! いいから離れろよ!」 「もうちょっとだけ、だめ?」 「……っ」 流石に悪目立ちし過ぎている。 そう思うのに、覗き込んできた龍太郎の子犬のような表情にそれ以上は何も言えなくなる。 そもそもこいつと付き合うと決めた時点で、隠せるとは思っていなかったが。 「おっはよー! って、なんだよ龍太郎。めっちゃ元気そうじゃん」 そうこうしているうちに、薫が教室に顔を覗かせた。 「薫おはよ! もう元気100億倍」 俺に引っ付いたまま、龍太郎はからからと笑う。 「いやぁ、朝から熱々じゃん。にしてもマジに付き合うとはな」 「え?」 「おい龍太郎……」 「あれ、秘密にしてた方が良かった?」 隠せるとは思ってなかったが、こんなにも早く誰かに話すとは思ってもいなかった。 呆れてそれ以上言葉も出てこない。 薫はまずかったかときょろきょろと顔色を伺い、吉良は本気で驚いて固まってしまった。 そんな中でも龍太郎はただ上機嫌に抱きついていた。 呆れるくらいに裏表無く、素直で真っ直ぐで……。 だけど、龍太郎のそんなところも、俺は嫌いじゃない。

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