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第24話※
スイートルームのベッドはキングサイズであり王宮のベッドより、やや小さめであった。
王宮での生活のように、お姫様抱っこをされてベッドまで運ばれるが、マリカはいつもとは違い優しくはない。
ベッドの上にドサッと下ろされ、上からコウに覆いかぶさり、ゆったりとしゃくり上げるようにキスをしてくる。身体を密着し動けなくさせて、見えないロープで手を、身体を、縛られているようだ。その感覚が、たまらなく気持ちがいい。
しゃくり上げるキスに息が漏れていく。喉の奥でふるえる音がして、変な声が漏れていく。だけど、そんなの気にかける余裕はない。
優しくないマリカのキスは相当甘くて、全身が熱くなり、知らない何かが噴き出しそうだった。
「気持ちよくなっても寝るなよ?」
コウの鼻をつまみ、マリカは笑って言う。
「な、な、なに...待って、マリカ、」
弱々しい声を上げてしまう。喉が緊張して声が小さくなる。余裕なマリカに顎を持ち上げられ、しつこいくらいにキスをされる。待ってくれと言いたくても言わせてくれない。やっぱりマリカは意地悪だ。
二人合わさった唇の隙間から、息が漏れてコウの唇はふるえていた。マリカは舌先でコウの唇をこじ開け、口の中を弄る。上顎をくすぐられ、押し当てるように舌を左右に動かされると気持ちがいい。クチュクチュという音が卑猥に響き、それだけで興奮してしまう。このままマリカに飲み込みまれてしまいそうだった。
「コウ…好きだ」
優しくないくせに、甘く小さい声で何度も囁くのはやめて欲しい。コウは両手でマリカを抱き寄せた。好きな男の身体を思いきり抱きしめてやる。
「マ…リカ、」
相変わらず小さい声しか出ない。マリカを強く抱きしめながら小さい声で答えると、マリカが少し笑ったような気がした。
バサッと大きな音がした。マリカが、着ていたスーツを殴り捨てるように脱ぐ音だった。マリカは器用にコウのスーツも脱がしていく。上半身から下半身に向けてあっという間に脱がされていた。
「は…は、あぁあ…うぅんん」
肌が触れ合うと声が自然に上がるということを知った。マリカの肌に刺激されて、肌が触れ合うところから順に鳥肌が立っていくのがわかる。
夢中で抱き寄せたマリカの肩に唇をあてた。ジュッと音を立てて吸い付くと、マリカの肩に赤いマークが付いた。唇をもう一度押し付けようとした時、マリカに噛みつくようなキスをされる。
「俺にもマークつけさせてくれよ。俺のものってマーク…」
マリカはコウの首筋に唇をあてて、ジュッと大きな音を立てた。唇をあてられた首筋が熱くて、痛くて、その気持ちよさから、下半身にグッと熱が入るような気がした。
「ひっ、ひゃあ、あああ…」
皮膚が焼ける感じってこういうことだろうか。マリカに吸われるようなキスをされると、熱くて気持ちがいい。なんだか食べられているような気にもなってくるのも、興奮してしまう。
ベッドの上でお互い全裸になり抱き合っている。恥ずかしいなんてどこかにいってしまったようで、今は快楽しか残ってない。好きな男の肌を撫でて、快楽って鳥肌が、収まらないままでいる。
マリカはコウの上から覆いかぶさり、首筋から胸までキスを繰り返している。時折ジュッと音を立てて吸い付くようなキスをしている。そんなキスをされるとまた気持ちが良くなり、更に興奮もしてくる。
「なあ、、それ、気持ち、い…」
「キス?俺もお前にキスするのが好きだ。気持ちがいい…」
よかった。
マリカも気持ちがいいと言う。自分だけ気持ちが良くなっているのかとコウは思っていた。マリカの言葉にまた気持ちが良くなり、肌にキスを繰り返していく。
マリカの身体は逞しい。覆いかぶさり抱きしめられると、自分とは違う筋肉質な身体を感じる。下半身にゴリゴリとしたマリカの勃起してるペニスを感じる。
マリカの身体を想像してマスターベーションをしていた。毎日しても収まらず、だけども想像は止まらない。そんな日を過ごしていた。やっと今、マリカに触れることが出来る。そう思うと余計に興奮してくる。
そうコウを興奮させる男が、硬く滾るペニスを押し付けてくる。この男がこんなに興奮しているんだということが、たまらなく嬉しい。
熱くて大きくて自分のものよりはるかに長いそれに、触れたくなってしまう。
他人のペニスなんて初めてだ。触れることなんて想像つかなかった。それなのに今は、大きなそれに手を伸ばしている。マリカのペニスを感じたい。
「こら、触られると止まんなくなるぞ?」
「えっ…?止まんないの?」
答えになってなかったかもしれない。聞かれたことも何だかわからない。
マリカのペニスは大きく重い。ベッドルームは少し暗いけど、マリカの身体や顔はよく見える。マリカのペニスは亀頭が大きくパンパンに膨れ上がっていた。ずっしりとしたそれを手のひらで上下に譲ってみる。
「コウ…やめろって…」
マリカの上擦った声を聞く。初めて聞く声にちょっと嬉しくなる。自分の手の中で好きな男が気持ちよくなっているからだからかもしれない。クスッと笑うとグンっとペニスがまた大きくなっていた。
「こら、もうダメだって…」
「これ…入れるの?」
男同士のセックスはどうするかということは、知識では知っている。それを想像したこともある。だけど今、それをするのかと思うと少し戸惑う。戸惑う理由は、初めてだから出来るのだろうかということ。
自分がマリカを受け入れる側という認識はある。ひとりでマスターベーションをしている時は、マリカに抱かれるのを想像している。だから、マリカが欲しくて、受け入れたい気持ちはある。だけど、初めてだからちょっと不安だ。
「今日は入れない。そんな無茶なことしないよ。初めてだろ?今日は…そうだな、」
コウの手の中からペニスをゆっくり引き抜き、マリカはコウを抱きしめなおした。
コウの腰を押さえ、コウの膨らんでいるペニスの上に、マリカの勃起しているペニスを押し付けられる。
ゆらゆらと腰を動かされると気持ちがいい。キスをされながら、マリカの腰がゆっくり大きく動き出している。二人の勃起したペニスがグチュグチュっと音を立てて擦り合わさっていく。
腰の動きに慣れてくると、少しずつ激しく大きな動きに変わっていった。マリカに腰を強く押さえつけられ、グリグリと動かされると、ペニスが刺激され射精感が強まってくる。
「マ、マリカ…ダメ、出そう…」
「一回イク?俺もヤバそう」
男同士なので初めてでも気持ちがいいことはよくわかる。お互い腰を押し付け合い、ペニスを擦り合うのが気持ちいいのはわかる。だけど、こんなに卑猥な音を立てて、
いやらしい格好で弄り合うとは知らなかった。
ひとりになると毎晩マリカを思い出し、マスターベーションをしているのは、生温かったことだと、身体を使ってマリカに教えられるように激しく抱かれている。
「あ、ああ、はぁぁ、ダ、、ダメ、マリカ…もう、イク」
「コウ…このまま出していいから…」
腰を押し付け合うだけでは、なかなかイケない。マリカは自分とコウのペニスを合わせて掴み、下から上へと擦り合わした。グジュグジュという音が耳に残る。二人分の先走りが合わさった音が聞こえる。
マリカの手でペニスを擦られると思うと興奮するが、あの手の中に精子を出してしまうのは躊躇ってしまう。
「や、や、マリカ、手の中に出ちゃう、あ、あ、出ちゃうぅ、気持ちいい」
「ヤバ…興奮するから、そんなこと言うなよ。いいよ、手の中に出せよ」
興奮すると言うマリカは、更に激しくグチャグチャとペニスを擦り上げる。上から覆いかぶさるマリカの腰も、ペニスを扱く手に合わせて揺れている。セックスをする時は、もっと強く腰を打ち付けられるのだろうか。
「あああっ、、イ、イクっ…」
「は、は、俺も、」
ペニスの亀頭を指で刺激されると、ビュッと勢いよく射精し精液が出た。その後マリカも同時に射精していた。マリカの精液は量が多く、腹の上にボタボタと落とされているのを感じる。
はぁはぁと息が上がった。ひとりでするマスターベーションでは考えられないほど激しく、心臓がバクバクと音を立てていた。
「コウ…気持ちよかった?」
「…ヤバ、めっちゃ…気持ちいい」
「じゃあ、もう一度いい?」
「は?え…?マジ…?」
日頃スカした顔をしてるが、どうやらマリカは性欲が強いらしい。翌日は大切な仕事があるのにと言っても、なかなか寝かせてくれなかった。
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